もはや牌が透けて見えるのか。「大和証券Mリーグ2025-26」2月19日の第1試合で、セガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)が、極限の局面で放った戦略的放銃に注目が集まった。自身の失点を最小限に抑えるための高精度な読みと冷静な判断に、実況・解説陣も驚きを隠せなかった。

【映像】狙い的中!竹内元太、ピンポイントの差し込み

 場面は東3局。竹内は序盤からの失点が響き、6700点持ちのラス目という苦しい状況に置かれていた。配牌では1・2・3筒、一・二・二・三・三万と、純チャン・三色同順まで見える好形だったが、思うように手が進まずテンパイにたどり着けない。

 その間に、5万2700点持ちのトップ目であるEARTH JETS・三浦智博(連盟)が北のポン、5筒のチーと仕掛け、9巡目に5・8索待ちのテンパイを入れる。さらに15巡目には、BEAST X・中田花奈(連盟)がタンヤオ・赤2のテンパイ。渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)も鳴きを入れてテンパイを目指すなど、場は一気に沸騰した。

 全員がテンパイに向かう中、竹内は15巡目に驚きの決断を下す。他に安全牌があるにもかかわらず、あえて三浦の当たり牌である8索を打ち出した。白鳥の鳴きに赤5索が含まれ、ドラの白も3枚河に見えていたことから、三浦の役は北のみで打点は低いと確信。1人ノーテンで3000点の罰符を払うよりも、安い打点の人間に放銃して局を流す差し込みを選択したのだ。

 結果、三浦が1000点のアガリ。最小失点でピンチを切り抜けた竹内のプレーに、実況の梶梨沙子(最高位戦)は「これは見事な差し込みか。絶対1000点でしょ、あなた、ほらほら、どうぞと」と感嘆。解説の忍田幸夫(麻将連合)も「これは撃ちに行った。赤が2枚見えたんですよ。うわー、震える」と、その胆力を絶賛した。

 ファンからも「うめえなあw」「やっぱエグいわこの人」「一人ノーテンより安いからな」「待って震える」と、トッププロの卓越した大局観を称えるコメントが殺到。勝負を投げ出すのではなく、あえて負けることで最悪を回避する、竹内の真骨頂が垣間見えた一局となった。


※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チーム、2025-26シーズンから全10チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各120試合(全300試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は7000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)