「脇見、飲酒…事故したら危ないです」ポイ捨てのごみを拾い続ける8歳少女が涙の訴え 事故で亡くした兄の想いとともに
道端にポイ捨てされた空き缶やタバコの吸い殻――。8歳の少女にさえ見透かされている一部のドライバーによる「身勝手な行為」。大分市の小学2年生・竹山明里(ひかり)さんが、10年前に事故で亡くした兄(当時4歳)への想いを胸に、「たくさんの人を幸せにしたい」という純粋な願いを込めた作文を発表しました。
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40メートル以上はね飛ばされ…
大分市で開催された講演会。自動車保険販売代理店の関係者らおよそ70人が参加しました。竹山明里さんが読み上げた作文のタイトルは「わたしが大きくなったらたくさんの人をしあわせにしたい」。今年度の警察庁「交通安全ファミリー作文コンクール」で優秀作に選ばれた作品です。
明里さん:
「お父さんとお母さんは交通指導員です。毎日とても暑いです。朝なのに歩いているだけで汗がいっぱい出て、服がびちょびちょになって、着替えたくなります」
当時4歳の兄・沓里(かずさと)さんが交通事故で亡くなったのは10年前のこと。大分市野津原の自宅前にある広域農道で、脇見運転の車にはねられ、小さな体は40メートル以上もはね飛ばされました。
「脇見、飲酒…事故したら危ないです」
沓里さんが亡くなったあとに生まれた明里さん。直接出会うことは叶いませんでしたが、自宅に飾られている兄の写真に囲まれて育ちました。
小学校に入学した明里さんは現在、両親とともに交通安全運動に取り組んでいます。活動中、道端のごみ拾いも続けているという明里さん。ごみの種類から危険な運転の実態を見抜いています。
「ごみ拾いでは、タバコの吸い殻が多いです。ジュースの缶やペットボトルも多いです。ビールやチューハイの缶も拾います」
「タバコは運転しながら吸っているのだと思います。火をつけるときに脇見運転で事故をしないか心配になります。ビールやチューハイの缶を拾うと、飲酒運転をしているのかなと思います。事故をしたら危ないです」
「なんでごみを車の窓から道路に捨てるのかな。どうしてお家に持って帰らないのかなと思います」
交通安全と挨拶とごみ拾い、続けます
家族3人で毎日欠かさず続ける交通指導。明里さんは、涙をこらえながら安全運転を呼びかけていく決意を伝えました。
「道路がきれいになると気持ちがいいので、ごみを拾い続けます。交通安全にもつながると思うので続けます」
「車の人もプップーとクラクションで挨拶をしてくれるようになりました。そしたら私は、今日も安全運転してねと言いながら手を振ります」
「挨拶してくれると、とてもうれしくて幸せな気持ちになれます。だから私は挨拶も続けます。これから交通安全と挨拶とごみ拾いを続けて、大きくなったらたくさんの人をうれしくして、幸せにしたいと思います」
人々の安全と幸せを願う明里さんの歩みは、亡き兄への想いとともに、これからも続いていきます。
