Snow Man

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 Snow Manの目黒蓮が、2月16日に29歳の誕生日を迎えた。20代ラストイヤーというタイミングで、目黒は新たなステージを駆け上がろうとしている。それは、ハリウッド製作ドラマ『SHOGUN 将軍』シーズン2(ディズニープラス)への挑戦だ。自らオーディションを受け、そして撮影に専念するため、Snow Manとしての活動を一時休止するという覚悟を見せた。

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■変化を選び、何度だって立ち上がってきた日々

 近年の目黒を見ていると、その順風満帆な活躍に目を見張るが、ファンの間では実は下積み時代が長いことでも有名だ。事務所に入って9年ほど、目立つポジションを得られずに過ごし、一時は芸能の道を辞めることも視野に入れていたという。

 そんなときに、よく聴いていたのがSMAPの「この瞬間(とき)、きっと夢じゃない」だったと、木村拓哉のラジオ『木村拓哉 Flow』(TOKYO FM)に2021年2月のマンスリーゲストとして出演した際に語っていた(※1)。何度も自分を奮い立たせてきたというその楽曲は、当時の彼を象徴している。

 目黒の意識が大きく変わったのは19歳の頃。「心から自分がやりたいことを口に出してみたり、わかりやすく自分を変えて2年間過ごしてみようとタイムリミットを決めました」と、トークバラエティ『日曜日の初耳学』(TBS系)で振り返っていた(※2)。「デビューしたい」「モデルに挑戦したい」と夢や目標を具体的に言葉にし、前髪を上げてビジュアル面からも自分を変化させていく。その結果、2019年にSnow Manの新メンバーとして加入するという大きなチャンスを手に入れた。

 しかし、そこでも新たな壁が待ち受ける。Snow Manがジュニア時代から愛されてきたグループゆえに、当初はその大きな変化に戸惑いの声もあがっていた。その声が、むしろ彼らを鼓舞し、そしてSnow Manという土台を強固にしたとすら思わせてくれるのは、その後の活躍があるからこそだろう。

 2020年のCDデビュー以降、バラエティに音楽番組、ドラマにCMと引っ張りだこ。デビューを後押ししたYouTubeチャンネルでの動画更新も続けており、100万回以上の視聴数をコンスタントに叩き出す。バラエティ動画ではグループ愛を感じさせる仲睦まじい様子を、そしてMV動画ではアーティストとしての進化を示し続けている。

 昨年、デビュー5周年という節目に、初のスタジアムライブ『Snow Man 1st Stadium Live Snow World』を東京・国立競技場と神奈川・日産スタジアムで開催すると、いよいよ“国民的アイドルグループ”というフレーズが板についてきた印象だ。そんなグループとして勢いに乗っている今だからこそ、目黒の決断には痺れるものがあった。

■目黒蓮、真摯な言葉の向こうに表れる“思考”の痕跡

 2022年にドラマ『silent』(フジテレビ系)への出演を機に、俳優としてブレイクを果たした目黒。その後、途切れることなく話題作に出演。そのたびに、目黒の持つ表現力に魅了されてきた。『トリリオンゲーム』(TBS系)を筆頭に、主演としてグイグイと作品を引っ張っていくこともできれば、日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)のように大ベテランの俳優陣を前に頼もしい新世代を思わせる役柄を堂々と演じることもできる。映画『ほどなく、お別れです』で厳しくも誠実な葬祭プランナーに扮したかと思えば、4月に公開となる映画『SAKAMOTO DAYS』ではキレのあるアクションコメディもこなす……。そんな幅広いキャラクターを演じ分けているように思いながらも、どこか一貫して“目黒蓮”を見ているという安心感があるのも、彼の大きな特徴だ。語らずとも伝わる何か、語っているもの以上に心を動かす何かが、目黒の演技にはいつも漂っているように思うのだ。それは、長い下積みを経て、ようやく夢や目標を言葉にした目黒の生き様そのもののように。

 言葉にするというのは、最終的な思考のアウトプットだ。その言葉を発するまでに、どれほどの思いがあったのかは、正確には見せることはできない。にもかかわらず、どうしてか目黒が発する言葉や演技で見せる表情の向こう側に、そこに至るまでの時間を想像せずにはいられなくなる。その思考の一部を垣間見ることができた気持ちになるのが、彼のInstagramだ。一つひとつの仕事に対して、単なる告知に終わらず、その思いを丁寧に綴る。その真摯な姿勢と、ちょっぴりチャーミングな言い回しに、目黒の人となりが浮き上がってくるようだ。

 個人的に気に入っているのは、2025年12月31日に投稿された文章の一部。「明日も先も怖いけど楽しみだし、結局生きれてたらいいなってやっぱり思います。最終的にはそこに行き着く笑」「だから、みなさんも生きててください。1日でも長く。僕が嬉しいので」と笑顔の顔文字とともに記されていたのだ(※3)。

 未来はわからなくて怖い。でも、生きていればきっと楽しいことが待っている。そのためにやりたいと思ったことに、ひとつずつちゃんと挑んでいく。それが目黒蓮という表現者が見せてくれる、人生をかけたエンタメだ。「後悔ないと言えるくらいやり切ったのか?」とは、目黒がデビューできずに悩んでいたときに友人から言われた言葉だとインタビューで語っていた(※4)。きっとこれからも、自ら大きな夢を見つけて「後悔ない」と言い切れるくらいに、ひたむきに挑んでいくのだろう。

 夢を言葉にし、その言葉を現実にしてきた29歳。次に彼が口にする未来は、きっとまた現実になる。もはや期待というよりも確信に近い。目黒の言動に滲む多くの思考に思いを馳せながら、その飛躍を見守っていきたい。

※1:https://www.tfm.co.jp/flow/index.php?blogid=412&archive=2021-02※2:https://www.mbs.jp/mbs-column/mimi/archive/2025/02/18/024850.shtml※3:https://www.instagram.com/p/DS6562oE85G/※4:https://www.biteki.com/life-style/others/2105861

(文=佐藤結衣)