「誠実に取り組むほど消耗する」 冷淡な組織に失望し、最低限しか仕事をしない“静かな退職”を選んだ男性
仕事に対して誠実であればあるほど、組織の理不尽な構造に絶望してしまうことがある。投稿を寄せた40代男性(医療・福祉・介護/年収550万円)は、現在、必要最低限の仕事しかしない、いわゆる「静かな退職」を実践しているという。(文:長田コウ)
「怠慢ではなく、壊れずに働き続けるための現実的な判断」
男性はそれまで、現場職員として利用者対応に誠実に向き合い、問題が起きれば謝罪や説明にも尽くしてきた。しかし、組織の対応はあまりにも冷淡だった。
「組織からは具体的な振り返りやフォローはほとんどありませんでした。問題が起きた際に、責任や心理的負担だけが現場職員に集中し、スケープゴートのように疑われる場面もあります」
この状況は、男性だけではなく他の職員に対しても繰り返されていたそう。当時の実態をこう書いている。
「誠実に取り組むほど個人が消耗し、組織としての改善や支援は期待できない」
この構造を体感した結果、必要最低限の仕事だけをする「静かな退職」という形をとらざるを得ないと感じたという。
男性は現在の働き方について、「自分を守るための最終手段としての選択であり、怠慢ではなく、壊れずに働き続けるための現実的な判断です」と強調する。
医療や福祉の現場は、不祥事やトラブルの際に現場の職員が責任を押し付けられやすい実態がある。かつては熱意を持って奔走した誠実な職員が、組織の無策によって熱意を捨てるという決断を強いられた。
静かな退職は、労働環境の改善が見込めない状況下での、その人なりの「無言のストライキ」なのかもしれない。
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