厳しい寒さのなか水をかぶり心身を清める水ごり 住職の死去で63年続く行事を継いだ長男 ”初水ごり”に挑む 秋田・能代市
県の北部で大雪となるなか能代市の寺院では水を被って心身を清める水ごりが行われました。
寒さの厳しい中で行われてきた歴史を途絶えさせまいと今年初めて、水ごりに挑んだ男性を取材しました。
能代市にある寺院、報恩院です。
報恩院では毎年欠かさず、節分の日に水ごりが行われてきました。
何度も水を浴びてけがれを落とすことで心身を清め、無病息災や地域の安寧を祈ります。
63年続いてきましたが去年、これまで務めてきた竹島孝法住職が死去。
報恩院 総代 竹嶋誠悦さん
「お父さんさ挨拶して拝んできて、それから戻ってきて」
こうした中、帰郷したのが長男の竹嶋孝元さん31歳です。
これまで山梨の本山で10年間、修行の日々を送ってきました。
突然の大役…
「あれ紐は?紐ないの?」
「ひも?」
「腰ひもだよ!」
竹嶋誠悦さん
「ぶっつけ本番なのよ」
カメラマン
「どうですかあの姿は」
竹嶋誠悦さん
「あのね、やる気満々」
秋には報恩院の住職として後を継ぐ予定の孝元さん。
初めての水ごりです。
からだを刺すような冷気のなか、気合を込めながら一心に祈りを捧げます。
カメラマン
「どうでした」
竹嶋誠悦さん
「いやあ頑張った、慣れてないがために声あんまり高すぎると喉がよ」
住民
「それにしちゃよくやったって」「感動した」
住民
「ずっとおばあさんおじいさん、その前から知ってるからもう胸がいっぱいでね、何も言えないです」
地域の人たちも初めての大役を務める孝元さんを見守りました。
孝元さん
「やっぱり寒いと鼻が詰まってうまく唱えられない」「年をとるにつれて体もきつくなってくるのに(父が)最後までやり抜いたことを誇りに思います」「来年はもっといい節分を迎えられるようにその次はもっともっといい節分を迎えられるようにしていきたいと思います」
無事に役目を果たした孝元さん。
これからも地域の平和と安寧を祈り続けます。