宮世琉弥(撮影:識緒)

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 現在放送中の橋本環奈主演のフジテレビ系月9ドラマ『ヤンドク!』は、元ヤンキーという異色の経歴を持つ脳神経外科医・田上湖音波(橋本環奈)が、硬直した医療現場に新しい風を吹き込んでいく医療エンターテインメント。本作で宮世琉弥が演じているのは、湖音波と同じ病院で働く新人看護師・鈴木颯良だ。「役者としてもアーティストとしても挑戦できる1年にしたい」と語る宮世に、撮影現場での共演者との関係性から、医療ドラマならではの役作り、先輩俳優からの学び、そして“二刀流”としての現在地までを聞いた。

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■『ナイト・ドクター』から5年、学生役から看護師役に

――許豊凡さんにインタビューした際、撮影現場では筋トレトークで盛り上がっていると伺いました。実際の現場の雰囲気はいかがですか?

宮世琉弥(以下、宮世):馬場徹さんと3人で、筋トレの話を結構しています。「いつジム行きましたか?」「すごく筋肉痛なんです」とか。3人とも本当に筋トレが好きなので、休みの日はほぼ必ずジムに行ってます(笑)。

――楽しそうな現場ですね。宮世さんから見て、共演者の中で“意外な一面”を感じる方はいますか?

宮世:意外とおちゃめな方だなと思うのは、向井(理)さんです。相撲の話だったり、食べ物や音楽の話だったり、ご自身の好きなことを話すときに、無邪気に話してくれるんです。そこがすごくギャップに感じていて、かわいらしい方だなと勝手に思っています。向井さん自身も『ぽかぽか』(フジテレビ系)の生放送で「自分はクールな印象があるから、あまりふざけられない」とおっしゃっていました(笑)。現場を明るくしてくださる存在です。向井さんは、『パリピ孔明』(フジテレビ系)でもご一緒していたので、撮影の合間も気負わずにお話しできています。

――宮世さんが初めて医療ドラマに出演されたのは『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)でした。改めて医療ドラマに挑戦するにあたって、ご自身の成長を感じた部分はありますか?

宮世:一番大きいのは、今回は看護師として戻ってきたことです。以前は学生役だったので、「社会人を演じられる年齢になったんだな」と感じます。『ナイト・ドクター』に出演したのが高校生の頃なので、もうかなり前ですよね。どこの現場に行かせて頂いても「みんな時間を重ねて成長しているんだな」と改めて実感します。

――今回は看護師役ということで、専門用語など難しいセリフも多いのではないでしょうか。どのように練習されていますか?

宮世:得意な方っているんですかね(笑)。やっぱりみんな、努力して覚えているんだと思います。バラエティ番組などでご一緒すると、撮影現場ではなかなか聞けないお話を聞けることがあって、そういうときに「あ、そうだったんだ」と気づかされることも多いんです。向井さんは、才能でさらっと言えてしまうタイプの方なのかなと思っていたんですが、実は家に帰ってからも台本を何度も練習していると聞いて。「努力の積み重ねなんだな」と。

■音尾琢真から受けた、感情の出し方のアドバイス

――お芝居について、先輩に相談することはありますか?

宮世:お芝居のことについては、あまり相談しないタイプかもしれません。でも、今回は一度だけ音尾琢真さんに相談させていただいた機会があって。自分の感情を、湖音波先生たちがいる前で初めて口にしてしまう場面で、どうしても感情を持ち上げていくのが難しくて。「この感情にたどり着くまで、どうしたらいいですか?」という相談をさせていただきました。

――音尾さんからはどのようなアドバイスが?

宮世:その感情を誰かにぶつけるのではなく、「自分の中で叫んでみてほしい」とアドバイスいただきました。僕の中で思い描いていた台本のニュアンスと違っていたので、最初はすごく難しいなと感じていたんですが、常に相手とラリーをしながら、あらかじめ自分の感情の中に入っておくことが大事なんだなと気づかされて。実際にそのアドバイスを意識してやってみたら感覚がつかめました。

――同世代の俳優の方とは、普段から交流はあるんですか?

宮世:藤原大祐くんと奥平大兼くんとはすごく仲良くさせてもらっています。年齢も近いのでなんでも相談できる特別な存在です。ただ、最近は本当に会えていなくて。みんな今が一番の頑張りどきなんです。それぞれドラマや作品に入っていると、どうしても生活のリズムもバラバラになりますし、スケジュールもなかなか合わないんですが、頻繁に会わなくても、お互いが頑張っているのは分かっているので、それが自然と刺激になりますし、「負けていられないな」と思える存在でもあります。

――「2026年 来年の顔」に選出されたことも話題になっていましたが、改めて今年の抱負を教えてください。

宮世:“二刀流”で突っ走っていきたいと思っています。役者としての活動に加えて、音楽もやらせていただいているので、その両方を自分の武器として、しっかり振りかざしていきたいです。

――表現者としてのご自身の強みは、どこにあると考えていますか?

宮世:こうして定期的にドラマに出演させていただけていること自体が、自分にとってはすごく貴重な武器だと思っています。役者というお仕事をしていると、ひとつの人生では経験できないような、いろんな人生を疑似体験できるので、その中で得た感情や経験が、自分の中に積み重なっていく感覚があって。僕はアーティスト活動もしていて、作詞作曲もやっていく中で、役者として得た感情や経験を、そのまま音楽につなげていけたらいいなと思っています。ドラマをきっかけに僕を知ってくださった方が、音楽を通しても楽しんでもらえるように、自分の世界観を広げていきたいです。去年は1月にライブをして以降、ありがたいことにお仕事でなかなかライブができなかったんですが、今年は夏に全国7都市でツアーをやることも決まっています。ドラマで得た感情や、いろんなお芝居の経験を音楽にも落とし込みながら、役者としてもアーティストとしても挑戦できる1年にしたいです。(文=佐藤アーシャマリア)