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ポルシェ356 B(1959年式)

オーナー:ヴィルヘルム・シュミット氏

【画像】ジャガーCタイプにシトロエンDS、ポルシェ356 ツール・オブ・ウェールズの参加車たち 全124枚

最も情熱を注いできたのは、ブリストルの直6エンジンだと話すシュミット。「あのエンジンを積んだクルマは、3台持っています。BMWで働いていたんですが、基本的には同じエンジンといえます」


ヴィルヘルム・シュミット氏のポルシェ356 B(1959年式)

その後、ポルシェ911 Sを購入。素晴らしさへ気付き、356を探したそうだ。「ロードスターを選びました。スピードスターのような存在感と、雨をしのげるソフトトップが備わります。ウェールズの雨には耐えられず、車内はグショグショになりましたけど」

「でも、素晴らしい友情も生まれました」。と話す彼は、356 Bを7年前に購入。2年を費やしレストアしたという。「スイスのアーミーナイフのように、どんな旅もこれで大丈夫。信頼できるクルマです」。自分と同い年で、36万kmのMGBも持っているとか。

フィアット・パンダ 4x4(1997年式)

オーナー:フリッツ・バーカード氏

「これはスーパーカーですよ」。バーカードが、嬉しそうに最高出力50psのパンダを見つめながら話す。「とても素晴らしいね。小回りが効いて速い。ウェールズのでこぼこ道にもぴったりです。沢山の条件を満たしています」


フリッツ・バーカード氏のフィアット・パンダ 4x4(1997年式)

こう力説する彼だが、実はツール・オブ・ウェールズにはドライエ135Mで参加していた。ところが2日目に故障。しかし彼の娘も、パンダ 4x4で同じイベントへ参加しており、合流することになったらしい。

「時代の異なるクルマを乗り比べると、特長を深く理解できます。個性が豊かなら、速さや高級感は重要ではないと思うんです。大切なのは運転の感覚。パンダはゴーカートのようで、他のクルマと互角に走れます。とても楽しい。スーパーカーのように」

メルセデス・ベンツ300b「アデナウアー」(1954年式)

オーナー:ジム・ジョーンズ氏/ジャネット・ジョーンズ氏

全長が5mもある、4ドアの300b カブリオレは、ウェールズ州のワインディングへ不向きといえる。「車重は2t近くあって、パワステはありません。それでも、素晴らしい冒険でした」。と笑う夫妻は、このイベントのためにアメリカから飛んで来た。


ジム・ジョーンズ氏/ジャネット・ジョーンズ氏のメルセデス・ベンツ300b「アデナウアー」(1954年式)

亡くなった友人の夫から、アデナウアーを引き継いだと振り返る。「これを買って、アメリカを出たのは今回が初めて」。と話す2人は、欧州各地の主要なコンクール・デレガンスにも参加する予定。生前は、一緒にこのクルマで多くの旅をしたらしい。

ある時、軽いレストアのつもりで点検に出すと、重大な不具合が見つかり復調へ4年が費やされた。「こんなクルマを普段使いしていると、驚かれることもあります。でも、もともとは乗って楽しむためのもの。友人と一緒だった時間も蘇るようです」

ジャガーCタイプ(1952年式)

オーナー:ハンス・マーティン氏/マナツ・シュネーベルガー氏

Cタイプは、53台のみが作られた特別なジャガー。それを、雨の日に全開で走らせるなんて、並外れた度胸でなければ出来ない。「これは、レーサーのマステン・グレゴリーさんが乗っていたマシンです」。とマーティンが説明する。


ハンス・マーティン氏/マナツ・シュネーベルガー氏のジャガー Cタイプ(1952年式)

グレゴリーはその後頭角を現し、ル・マン24時間レースで優勝。F1でも勝利している。「クラシックカーは何台か検討していましたが、その歴史に惹かれました。ドイツ人によってレストアされ、ボンネット以外、オリジナルに近い状態です」。と続ける。

「このクルマで、多くのことを楽しんできました。でも今年は雨が酷くて、初日しか走れていません」。と惜しがる彼は、グッドウッド・フェスティバルやル・マン・クラシック、ミッレ・ミリアなども経験済み。「本当に良く走ってくれています」

撮影:ティム・スコット(Tim Scott)/チャーリー・B(Charlie B)/トム・シャクソン(Tom Shaxson)