ほんのり緑色に輝く恒星間天体「3I/ATLAS」 ハワイのジェミニ北望遠鏡が11月下旬に観測
こちらは、ジェミニ天文台のジェミニ北望遠鏡(マウナケア山、ハワイ)で2025年11月26日に観測された「3I/ATLAS(アトラス彗星)」です。
2025年7月初旬に発見された3I/ATLASは、2017年に発見された「1I/'Oumuamua(オウムアムア)」、2019年に発見された「2I/Borisov(ボリソフ彗星)」に続き、恒星間天体だと確認された3例目の天体として注目されています。

この画像は、ジェミニ北望遠鏡の観測装置「ジェミニ多天体分光器(GMOS)」で取得したデータを使って作成されました。
3I/ATLASを追尾するように望遠鏡を動かしつつ、4種類のフィルター(青・緑・オレンジ・赤)を切り替えながら観測したため、視野内の他の天体はカラフルな破線として写っています。
NSF NOIRLab=アメリカ国立科学財団の国立光学・赤外天文学研究所によると、2025年8月にジェミニ天文台のもう一つの望遠鏡であるジェミニ南望遠鏡(セロ・パチョン、チリ)で観測した時と比べて、3I/ATLASの輝きは緑色を帯びています。
この色は、彗星のコマ(彗星の核から放出された物質でできた、明るいぼんやりとした領域)に含まれる二原子炭素(C2)が放つ緑色の光によるものです。
3I/ATLASは2025年12月19日頃、地球へ約1.8天文単位まで最接近した後、再び太陽系の外へと向かって飛び去っていきます。ジェミニ天文台は太陽系を離れ行く3I/ATLASの観測を継続し、放出されるガスの組成の変化やアウトバースト(突発的な増光)を検出していくということです。
冒頭の画像はNOIRLabから2025年12月12日付で公開されています。
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文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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