この軽やかさはユニボールゼントだけ。水性ペンのデメリットを解消したストレスフリーな1本
Lifehacker 2025年3月15日掲載の記事より転載
ボールペンのインクには、「油性」「ゲル」「水性」という大きな区分があります。
インクは固形の顔料や染料といった着色剤を溶剤で溶いて液体にしているんですが、油性や水性は、その溶剤の種類による区分けと考えてもらえば間違いないでしょう(ゲルは水性インクをゲル化したもの)。
たとえば、世界で最も売れているボールペンの1つである「ジェットストリーム」(三菱鉛筆)は油性ボールペンの代表格だし、お馴染みの消せるボールペンこと「フリクションボール」(パイロット)はゲルボールペンです。
じゃあ水性は?と言うと、これがちょっとマイナーというか……。独特のサラッとした書き味や発色の良さはあるんですが、インクが乾きにくいとか、裏抜けしやすいなどの難しさもあって、一部のマニア向けという立ち位置なのが現状です。
そんな中、水性ボールペン「ユニボール ゼント」(三菱鉛筆)は、従来の使いづらさを完全に解消しつつ、気持ち良い書き味が得られる新型水性インクを搭載しているとのこと。これはちょっと気になるところではないでしょうか?
どこまでも軽くサラリと書ける新しい水性ボールペン
実はここ10年以上、水性ボールペンの目立った新商品は数少なく、正直、油性・ゲルと比べると完全な“過疎ジャンル”と言っても過言ではありません。
三菱鉛筆「ユニボール ゼント」(以下、ゼント)は、そんな中でいきなり「まったく新しい水性インクを搭載しました」(ババーン!)と登場しており、それはもう注目せざるを得ないでしょう。
まずラインナップですが、ボディは3つの価格帯で4種類が揃いました。
写真左から高価格(3300円)のシグニチャーモデル、そして中価格(1100円)のフローモデル、最後に普及価格(275円)のスタンダードモデルと、3色のベーシックモデル(※全て税込み価格)。
リフィル(中芯)は共通で、ボール径0.5mmと0.38mm、インクは黒・赤・青から選べます。
ひとまず新しい水性インクを試してみたかったら、おすすめは普及帯のスタンダードかベーシックが良いでしょう。
実のところこの2タイプは軸色が違うだけ(スタンダードのほうが軸色が豊富)ですが、赤・青インクがボディごと購入できるのはベーシックのみです。
水性インクは溶剤に水を使っているので、油性のように粘りやヌルみがなく、とにかく紙の上でサラサラと軽いタッチなのが特長。それに加えて、これまでの水性ボールペンの多くは、インクの流量を多めにすることでよりタッチを軽くしています。
ただ、インクがたっぷり紙へ出ることによって乾きが遅くスレ汚れが発生したり、紙に染み込みすぎて裏抜けを起こしてしまうんです。
それに対して「ゼント」が搭載する新開発のZENTOインクは、配合されたPOA界面活性剤という成分がペン先と紙面の間でクッションのように働き、筆記時の摩擦抵抗を和らげます。
これによって、インク流量が少なくてもなめらか軽いタッチで書けるのです。また、出るインクが少ないことで紙面にも必要以上染み込まず、また乾くのも早い。
実際に書いてみると、確かに水性ボールペンっぽい軽さ・なめらかさはしっかりとあって、ペン先のコントロールも良好。それでいてインクは素早く乾いて快適でした。
さらにインク同士を引き寄せる粒子も配合されていることで、インクが紙に染み込む際に必要以上に広がらず、ジワッとしたにじみも抑制してくれるとのこと。
これらの新成分によって、水性インクの良さはそのままにデメリットだけ確実に打ち消されており、非常に書きやすいペンに仕上がっていると感じました。
1本を選ぶならハイエンドのシグニチャーモデルがオススメ!
「ゼント」シリーズは4種類のボディを選ぶことができます。
先に述べた通り、ただ新しいインクを体感したいだけならスタンダードもしくはベーシックモデルで十分なんですが……ただ、できれば体感してみて欲しいのが、ハイエンドのシグニチャーモデルです。
こちらは金属軸+キャップ式。一見すると軸が短いようですが、これはキャップを外して軸後端に差し直すことでちょうど良いサイズになるようにできています。
キャップ式は書き出しにキャップ抜き挿しのひと手間があるため、どうしても書き出しの早い便利なノック式に目が行きがち。ですが実のところ、仕事でメモを取ったりする以外でそこまで焦って書くこともないのでは?
たとえば自宅で落ち着いて手帳を書き込んだり、日記を書いたりというようなときは、あえてキャップ式を使うことで、ゆったりと書くこともできそうです。
特にシグニチャーモデルのキャップはマグネットを内蔵しており、抜くときにはクンッという軽い抵抗と、軸後端に挿すときはパチッというクリック感が手に伝わります。
この“クンッ”と“パチッ”がなんとも気持ち良くて、「よし、書くぞ」という気分を盛り上げてくれるんです。
また、キャップを後ろに付けた状態でちょうど軸バランスがほぼ中央ぐらいになるのも、書きやすさのポイント。
一般的に筆記具は軸の前の方に重心がある方が書きやすいとされていますが、水性ボールペンはペン先から毛細管現象でインクを紙に伝えるので、筆圧をかける必要ありません。
なので、軸の中央ぐらいを支えて軽い力でペン先が動くように握ると、よりタッチも軽くなり、リラックスして書くこができます。
もちろん、価格的に「ちょっとお試し」で買えるお値段ではないので、万人におすすめということではありません。
なので、店頭で見かけたらまずは試し書きをしてみて、「このペンでもっと書いてみたい……!」と気持ちが盛り上がった人だけ、ぜひ。そう感じた人なら、たぶん損はしないはずです。
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Photo: きだてたく
Source: 三菱鉛筆, 楽天市場
