木村紅美『熊はどこにいるの』(河出書房新社)が第61回谷崎潤一郎賞を受賞

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 令和7年(第61回)谷崎潤一郎賞(主催:中央公論新社)の選考会が8月29日に行われた。池澤夏樹、川上弘美、桐野夏生、堀江敏幸の選考委員(筒井康隆氏は欠席)による審査の結果、木村紅美の『熊はどこにいるの』(河出書房新社刊)が受賞作に決定した。

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 暴力から逃れた女たちをかくまう山奥の家で、半自給自足の生活をするリツとアイ。津波で生きる場と希望を失ったサキと、災後のボランティアをきっかけに移住したヒロ。否応なく与えられた過去の傷、逃れようのない性――。

 本作は震災から7年後の“M市”で発見された身元不明の幼児をめぐり、人生が動きだす4人の女たちを描いた長編小説。2022年、Bunkamuraドゥマゴ文学賞(選考委員:ロバート キャンベル)を受賞した『あなたに安全な人』以来の、未曽有の災害にみまわれた地を舞台とした作品となっている。

 選評は『中央公論』11月号(10月10日発売)に掲載予定。贈賞式は、10月21日に都内で開催される。

■著者紹介木村紅美(きむら・くみ)1976年生まれ。2006年、「風化する女」で第102回文學界新人賞を受賞しデビュー。2022年、『あなたに安全な人』で第32回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。他の著書に、『月食の日』『夜の隅のアトリエ』『まっぷたつの先生』『雪子さんの足音』『夜のだれかの岸辺』などがある。

(文=リアルサウンド ブック編集部)