海外からも閲覧可能 文化の森ですすむ「デジタルアーカイブ」【徳島】
情報や資料をデジタル化して保存・管理するデジタルアーカイブ。
このデジタルアーカイブを拡充させ、県民に貴重な資料を気軽に見てもらおうと取り組む、県の文化の森総合公園を取材しました。
■2020年度から正式スタート
文化の森の5つの施設が、2020年度から正式にスタートさせた「とくしまデジタルアーカイブ」。
■アーカイブの目的は?
(県立文書館・関麻希 主任主事)
「非来館型のサービスというのを拡充するため」
「そして、そもそも資料を保存、継承するという目的があります」
では一体どのように、所蔵資料をデジタルアーカイブに収録しているのでしょうか。
■高性能カメラで撮影
(県立文書館・関麻希 主任主事)
「業者の方に頼んだり、館内でも撮影可能なのですが、高性能のカメラを用いて資料を撮影します」
「その後、ホームページに載せるために登録をしていくのですが」
「写真に目録と言われるんですが、例えばタイトルとか、その資料がつくられた年であるとか、作成者とか」
「資料そのもののメタデータを紐づけて公開に至る」
デジタルアーカイブへの収録資料は、絵図や彫刻、絵画、古文書など多岐にわたり、希少性や重要性が高いものや、利用頻度が高いものから順に収録しています。
また、子どもたちに興味を持ってもらい、楽しく資料を閲覧してもらおうと、様々な工夫がされています。
■子どもの興味をそそる「仕掛け」
(県立文書館・関麻希 主任主事)
「デジタルアーカイブ利活用事業ということで、どうしても私たちの所蔵資料って」
「大人向き、研究者の方とか、調べものされてる方向きになりがちなのですが」
「子どもさんにも、楽しんでもらえる工夫ということで」
「この4月から、パズルであるとか、散歩できるような地図であるとか、そういうのを増やしています」
「古文書のところを見ていきたいのですが、古文書というと、いわゆる、くずし字」
「コレまだましですけど、グニャグニャとしたミミズみたいな字になっていて」
「内容読みたいんだけど、くずし字なので何が書かれているのか(分からない)」
「このスライドバー、これを原本から翻刻にしていくと、解読文が浮かび上がってくるような仕掛けになっています」
■思わぬ波及効果
資料をデジタルアーカイブ化することで、思わぬ波及効果も見られました。
(県立文書館・関麻希 主任主事)
「例えば遠足に来てもらう前に、私たちが用意しているコンテンツを用いて事前学習も可能になった」
「実際の例だと、鳥居龍蔵記念館が持っている鳥居龍蔵の日記など」
「この辺を台湾の研究者がご覧になられて、海外の方もそれを見ながら研究ができる」
「文書館でも、フランスの方が文書館の絵はがきを見て、研究に使っているということを聞いています」
■「とびだせ文化の森」
徳島の人だけでなく、世界のどこにいても資料の閲覧が可能となった「とくしまデジタルアーカイブ」
これからの目標は。
(県立文書館・関麻希 主任主事)
「40周年に向けて、文化の森に来なくても、むしろ資料のある現地に行って」
「文化の森のデジタルアーカイブが見られるような、とびだせ文化の森、というようなものもできたら」
「資料の継承、保存という、まずは基本的なミッションをベースにしながら」
「さらには県民の方、あるいは一般の方にも広く知ってもらえるように工夫を続けていきたい」
今後は、収録資料がVR(バーチャルリアリティー)で見られるようにしたり、デジタルアーカイブでよく見られている資料の展示なども検討していきたいということでした。
