逆流性食道炎について


逆流性食道炎の原因や症状について解説していきます。


原因
通常、食道と胃の境目には下部食道括約筋という筋肉があり、胃の内容物が逆流しないようになっています。

逆流性食道炎とは、この逆流しない仕組みが正常に働かなくなり、胃の内容物(胃酸など)が食道に逆流してしまい、食道の粘膜に炎症を起こす病気です。食道の粘膜は胃酸に弱いためです。

また、ストレスや偏った食事などで胃酸が過剰に分泌されてしまうことが原因になることもあります。


症状
主な症状としては、胸やけ、呑酸(喉、口の中がすっぱいと感じる)、吐き気、口の中の不快感、咳などがあります。このような症状によって、睡眠不足になるなど生活にも支障が出ることがあります。

また、ひどくなると、合併症として、貧血や出血、食道狭窄、そして放置すると、食道腺がんにつながる恐れもあります。


【症状別】逆流性食道炎におすすめの市販薬の選び方




大前提として逆流性食道炎は名前の通り、胃酸が逆流することで生じます。多くは胃酸が過剰に分泌されることで生じるため胃酸の分泌を抑える治療がされます。医療機関を受診するとプロトンポンプ阻害薬(PPI)という強力な胃酸の分泌を抑える薬が処方されることが多いです。しかしながら2024年12月現在、市販薬でPPIを入手することができません。そのためこの記事では市販薬で症状を緩和させるものについて紹介します。

実際に薬剤師が選んだ薬を見たい方はこちらへ


胃酸が逆流する症状にはH2ブロッカーやM1ブロッカー
胃酸が逆流することで胸やけや呑酸のような症状がある方には胃酸の分泌を抑えることでその症状を緩和することが期待できます。先ほど申し上げたように医療機関で処方される強力な胃酸分泌抑制薬であるPPIは現時点では使用できませんので、PPIほど強力ではありませんが、市販薬として同じような効き方をするファモチジンを代表とするH2ブロッカーおよびピレンゼピンを代表とするM1ブロッカーという分類の薬があります。


胃粘膜が荒れている症状には胃粘膜保護薬
逆流性食道炎に限らず、胃酸は過剰に分泌されると胃へも影響を及ぼし胃痛や胃潰瘍の原因にもなります。胃の痛みに対しても先ほどのH2ブロッカーがよく効きますが、それ以外にも胃粘膜の荒れた部分を修復したり保護したりすることで胃酸の働きから守るのが胃粘膜保護薬です。スクラルファート水和物やアズレンなどの成分が該当します。


食べすぎによる胃もたれや消化不良の症状には消化酵素
毎日のように胸やけや呑酸はないけど、食べすぎや脂っこいものを食べた時に逆流性食道炎のような症状が生じる方には先ほどのH2ブロッカーなどでももちろんよいですが、消化不良により症状が生じている可能性があります。

その場合は、消化酵素を含む市販薬がおすすめです。消化酵素は製品により様々ですが、ビオヂアスターゼやリパーゼAP6などが代表的な成分です。