【選手権】取材ライターが選ぶ大会ベストイレブン! 流経10番は間違いなく大会を彩った一人。スピード&パワーのストライカーは敵の警戒網を無力化
大観衆が詰めかけたファイナルはPK戦にもつれこむ激闘で、初出場・東海大相模の4強躍進、東福岡の超強固な堅守、静学の華麗なパスサッカーなどが注目を集めた。
本稿では、“冬の風物詩”で多くのサッカーファンを魅了した高校生たちをベストイレブン形式で紹介。高校サッカーに精通する森田将義氏にセレクトしてもらった。
GK
後藤洸太(東福岡/3年)
中学時代は控えながらもGKキャンプに選ばれるなど、期待されてきた守護神の潜在能力が高校最後の大舞台で開花。190センチの高身長を活かしたクロス対応とシュートストップで9大会ぶりの4強入りを果たした東福岡を支えた。
DF
岩田琉唯(静岡学園/3年)
CBとしての上背はないが、相手との間合いを巧みに詰めて奪い取るボールハントの技術はピカイチ。全国の舞台でも守備センスの高さを随所で発揮した。準々決勝で敗退したが、4試合を無失点で終えた戦いぶりは称賛に値する。
DF
奈須琉世(流経大柏/3年)
打点の高いヘディングは自陣での跳ね返しだけでなく攻撃にも活かされており、準々決勝ではCKからゴールをマーク。「お互いが気を遣ってプレーできている」と話すDF佐藤夢真との連係も秀逸だった。
DF
山禄涼平(東福岡/3年)
無失点で勝ち上がりながらも準決勝で3失点。「いろんな自信を掴みましたが、最終的には悔しい大会になった」と唇を噛んだが、サイズを利した競り合いとシュートブロックで“赤い城壁”を築く原動力となった。
MF
黒沢佑晟(前橋育英/3年)
ボールの持ち方と切り返しに工夫をこらしたドリブルが魅力ながらも、「昨年まではボールを持つこと自体を怖がっていた」。だが、今大会は思い切りの良い突破でサイドからチャンスを演出。左右をこなせる器用さでもチームに貢献した。
MF
柚木 創(流経大柏/3年)
切れ味鋭いドリブルと精度の高いキックで見せ場を作るアタッカーだが、今大会で目を惹いたのは守備の献身性。「10番である以上は自分がまず先頭に立って守備でも違いを見せなければいけない」とハードワークを繰り返した。決勝は無念の途中交代となったが、間違いなく大会を彩った一人だ。
【動画】激闘のファイナル、両校優勝にしたい! 前橋育英vs.流経大柏ダイジェスト
MF
石井 陽(前橋育英/3年)
主将とエース番号の14を背負う実力は本物。3列目からの的確な配球で攻撃のリズムを作りながら、力強いボールハントと中盤のバランサーとしても機能。「心はでかくて能力があるし、リーダーシップもある」と山田耕介監督も評価した彼の存在抜きで日本一は有り得なかった。
MF
長井隆之介(東海大相模/3年)
大会序盤は持ち味を発揮できなかったが、勝ち上がりとともに中盤の底から攻撃をコントロール。有馬信二監督が「長井はサッカーIQが高いし、ポジショニングも良い。縦パスを入れるところも判断できている」と称える働きを披露し、初出場での国立行きの立役者に。
MF
亀田歩夢(流経大柏/3年)
フットサル仕込みの足技と遊び心を押し出したドリブルで会場を沸かしたが、それ以上に献身性が光った。「富山内定はあまり意識せず、チームとして勝ちたい。個人ではなく、チームのためを意識している」と守備に奔走する姿が印象的だった。
FW
オノノジュ慶吏(前橋育英/3年)
スピードとパワーを兼ね備えたストライカーは、相手の警戒網を無力化する力強いドリブルで果敢にアタッキングサードへと進入。自らも4点を奪うだけでなく、準決勝では2アシストを記録するなど周りを活かす判断も優れていた。
FW
三鴨奏太(堀越/2年)
初戦の津工戦では試合終了間際に今大会初ゴール。勢いに乗って挑んだ3回戦の松山北戦では4ゴール・2アシストと全得点に絡んで大暴れし、得点王に輝いた。視野の広さを武器にゴール前での判断の良さが目を見張るストライカーにとって飛躍の大会になったのは間違いない。
取材・文●森田将義
