マイナンバーカードの「写真」が気に入らない!「運転免許証」は顔写真を変えられるそうですが、マイナカードは変更できないのでしょうか?
マイナンバーカードの顔写真はいつ変わる?
マイナンバーカードの顔写真が新しくなるのは、カードの有効期間が満了し、新しいカードが交付されるときです。有効期限や更新の際の注意点などを見ていきましょう。
マイナンバーカードの有効期間
マイナンバーカードの有効期間は、18歳以上は発行日から10回目の誕生日まで、18歳未満は5回目の誕生日までです。つまり、紛失などのアクシデントがない限り、18歳以上の場合は10年間、同じカードを使い続けることになります。
紛失等の理由で再発行されると
マイナンバーカードを紛失したり使用不可能なほど毀損(きそん)したりしたときは、再発行申請ができます。そうすると新しいカードが交付され、顔写真も新しくなります。
なお、マイナンバーカードに搭載されている電子証明書の有効期間は18歳以上でも5回目の誕生日までとなっているため、5年満了時には手続きが必要です。ただし、電子証明書を更新するだけですので顔写真が変わることはありません。
マイナンバーカードの写真は変えられる?
顔写真を変えたいからといって、「紛失した」とうそをついて再発行申請をするのは、よくありません。では、「紛失や棄損」以外の理由で、顔写真を変更することはできないのでしょうか。
運転免許証の写真は変えられる
マイナンバーカードと同様、身分証明書としても使われるものに「運転免許証」があります。以前は運転免許証の顔写真も、紛失などの理由がなければ変更できませんでした。
しかし、2019年の道路交通法改正により運転免許証の再交付理由が緩和され、「写りが悪いから写真を変更したい」という理由でも再発行申請ができるようになっています。「身分証明書の顔写真を変えたい」という場合、運転免許証であれば理由を問わず写真の変更が可能です。
なお、運転免許証の再交付手数料は2250円かかります。
マイナンバーカードは?
一方、マイナンバーカードの再発行申請ができるのは、有効期間満了のほかは、紛失や棄損の場合のみです。2024年10月現在、運転免許証のように「写真を変えたいから」という理由での再発行申請はできません。
マイナンバーカードを紛失すると
ちなみに、本当にマイナンバーカードを紛失してしまうと、手続きがなかなか面倒です。外出先でマイナンバーカードを失くした場合、まず警察署に遺失物の届け出をしなければなりません。その後、遺失物届の受理番号を持参し、住所地の市区町村役場の窓口で再発行の手続きをすることになります。
原則として再発行の手数料は800円、電子証明書の再発行もする場合は200円がプラスされ、合計で1000円かかります。
まとめ
マイナンバーカードは「写真を変更したい」という理由での再発行はできません。一方、運転免許証は「写真を変更したい」という理由での再交付申請ができるため、どうしても身分証明書の顔写真を変えたい場合は、運転免許証の再交付を検討してみるとよいでしょう。
今はマイナンバーカードの顔写真が気に入らなくても、徐々に慣れていき、10年の有効期間が満了する頃には「この写真を撮ったときは若かったなあ」と懐かしく思い出すこともあるかもしれません。
出典
地方公共団体情報システム機構 マイナンバーカード総合サイト マイナンバーカードについて
警視庁 遺失、盗難、汚損、破損、表示内容の変更による再交付手続き
総務省 マイナンバーカード
執筆者:橋本典子
特定社会保険労務士・FP1級技能士