家の中を片づけたいと思っても、ものがなかなか捨てられない…。そんなときに、ものを適正量に見直しやすくなるコツをご紹介。小学生の子ども2人と団地暮らし。大量のものを手放し生活が快適になった経験から、すっきり暮らしの情報発信や、片づけサポートの仕事をしているかさもさんが語ります。

いつも使っているものの「数を間引いて」減らしてみる

保存容器やカトラリーなど、複数持っているものは「自分にとっての適正量」を把握できていますか? もしかすると、今持っている数から減らしても、問題なく暮らせるかもしれません。

【写真】母子3人暮らし、予備の水筒は必要ない

・セット売りだったから
・複数購入がおトクだったから
・おまけでついてきたから

そんな理由でものを買っていると、無意識のうちに不要なものがどんどん増えていきます。

キッチンの戸棚や引き出しの中、工具や文房具入れを見てみてください。きっと、「こんなに数はいらないな」と思うものがあるはずです。そういったものを見つけたら、間引きし、数を減らしてみましょう。すぐに手放すことができないなら、間引きした分を隠して使わない暮らしを“実験”してみるのがおすすめです。

「もしも」「いつか」「万が一」使うときのために持っている。そんなものはなくても困らないということに気づくことができるはず。

「絶対に必要」と思っていても、兼用・代用してみる

普段からよく使用していて「これは絶対に必要」と思い込んでいるものがあるかもしれません。

たとえば、子どもの水筒は小学校に持って行っているもののほかに、持ち帰るのを忘れたときなどのために予備の水筒を持っているとします。ですが、持ち帰るのを忘れるのは年に数回。その場合は、自分やほかの家族が使っている水筒を子どもに持たせて、代わりにペットボトル飲料を購入して過ごすこともできますよね。

このように、「持たなくてはいけない」と思い込んでいるものも家族で兼用できたり、用途がひとつしかないキッチンツールも、代用することができます。

「持っていて当たり前」「ないと困る」という思い込みをまず手放して、兼用・代用できないか考えてみてください。そして、思いついたら実行してみましょう。それによって不要だった、あるいはやはり必要だったなど、“自分にとって必要なもの”の再確認ができますよ。

「今」必要なものだけ手元に残してみる

たとえばクローゼットの中身は全部必要と思っていても、意外と一度も着ないままシーズンが終わったり、傷んでいてもう着たいと思えないような服が眠っていたりします。

そんなときは“全出し”が効果的です。すべての服を見直して下記にあてはまるものだけクローゼットに戻してみてください。

・今着ている服
・気に入っている服
・仕事などで必要な服

一軍の服だけを収納したクローゼットを見て、どう感じるでしょうか? きっと、ワクワクした気持ちになるはずです。

選ばれなかった服は「どうして選ばれなかったのか?」「選ばれないのになぜ手放せなかったのか?」を深掘りすると、自分の答えや、次の課題が見えてきます。

服だけではなく、ほかのものや場所も同じです。「不要なものを選ぶ」のではなく「必要なものだけ選ぶ」ことをしてみてください。減らすこと、手放すことにとらわれない新たな気づきがあると思います。