11月1日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは、投票日が目前に迫ったアメリカ大統領選挙について、上智大学教授・前嶋和弘氏に話を伺った。

長野智子「一時、ハリス候補がバイデンさんから取って代わったときにすごく勢いがあったように感じるんですけども、これはハリス候補が失速していると見るのか、トランプさんが勢いを増しているのか、その辺どうなんですか?」

前嶋和弘「そもそもどちらも勢いがないですよね」

長野「おぉ、最初から?」

前嶋「勢いというレベルではない。トランプさんとバイデンさんのときはトランプさんがリードしても3ポイントで誤差の範囲だったんですよね。っていうことはほぼ同点で。で、ハリスさんに代わってからは一時5ポイントくらい(ハリスさんが)リードしたこともあるけど、大体が3ポイントくらいの差なので、今年って吹けば飛ぶような、要するに同点の中でもみ合っている感じだと思うんですよね」

長野「(支持者は)割と男女で分断されて、女性はハリスさんのほう、男性は割とトランプさんのほうっていうような話もあったんですけど、その辺はどんな感じになっているんですか?」

前嶋「今年は見たことがない感じですよね。ジェンダーギャップっていうのは常にあります。女性のほうが民主党候補に(票を)入れるし。あともう一つ、アメリカの場合は女性のほうが投票所に行くという、この二つのジェンダーギャップがあります。でも今年の場合はトランプさんとかトランプさんの応援団とかが『女が大統領になっていいのか』って言っているわけですよね。ハリスさんは女性であることを前面に出した選挙ではないんだけど、どうしても女性であって人種マイノリティであって、っていうところを突いてくるわけですよね」

長野「それで分断が煽られているっていうのは、見ていてあんまり気持ちのいいものじゃないですけどね」

前嶋「もうひどいものですよね。わたしですらちょっと(大統領選の映像が)耐えられなくてテレビ消したいですね」