渋谷の居酒屋で4人組が「食い逃げ」、店側「断じて許せません」 レジ前を走り抜ける防犯カメラ映像が拡散
東京・渋谷駅前の個室居酒屋で、4人組の若い男らが「食い逃げ」したとする防犯カメラの映像がXで投稿され、波紋が広がっている。
この居酒屋を運営する会社では、3万円強の被害に遭ったとして、警察に相談したことを明らかにした。忘年会シーズンを迎えることから、居酒屋関係者は、再犯の可能性もあるとみて注意を呼びかけている。
海鮮料理や肉など値段が高いものを注文、3万円強に
レジ近くのエレベーターの前で、若い男が待っている。すると、別の男がスマホで電話をしながら、何気なくレジの前を通り過ぎる。
レジ前に戻って、ウロウロした後、また店内に戻って行った。エレベーター前の男は、もう乗れると手招きすると、スマホで電話している男が戻ってきて、一緒にエレベーターに乗り込んだ。
しばらくすると3人目の男が店内からレジ前を走り抜けてエレベーターに乗り、4人目もその後ろから走り込む。そのまま、エレベーターが閉まるところで映像が終わっていた。
この1分強の動画は、店の関係者の知り合いだという人が2024年10月26日にXで投稿した。4人組の男らがエレベーターから入店する様子が映った防犯カメラの映像も投稿されている。4人は、黒っぽい服を着て、首に金色っぽいネックレスをした男もいた。
被害に遭ったというのは、個室居酒屋「座楽」渋谷駅前店だ。
都内で4店を展開する店の運営会社「MUZEN」の社長は10月31日、J-CASTニュースの取材に対し、当時の状況を説明した。
それによると、4人組は、19日22時35分ごろに予約なしで店に来て、40分間ほど飲み食いした。海鮮料理や肉など、値段が高いものを中心に20〜30種類を50点以上注文し、ビールなども1杯ずつ飲んだという。4人分の合計は、約3万3000円だった。
「一生懸命働いて、この様な行為は、断じて許せません」
MUZENの社長は、食い逃げの被害に遭ったとして、警察にも相談したことを明らかにした。防犯カメラの映像がXで拡散した後でも、10月31日朝の時点で、4人組からは、支払いや謝罪に来るなどの反応はないとしている。
今回の店の関係者は30日、取材に対し、4組について、「明らかにグルで連絡取り合って、こそこそと逃げてます。彼らは、常習犯らしき......またやる可能性が高い、と思いました」と憤った。
「飲食業は、コロナで苦労し、借入の返済が始まって大変な時期、お一人から頂く利益は、客単価4000円の場合、平均利益率10〜15%、400〜600円の世界です。一生懸命働いて、この様な行為は、断じて許せません」
そのうえで、都内などの飲食店に対し、これから忘年会シーズンを迎え、食い逃げの被害に遭わないよう注意を呼びかけている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)