大谷の打席について話すロバーツ監督(撮影・小林信行)

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 「ワールドシリーズ、ヤンキース2−4ドジャース」(28日、ニューヨーク)

 ドジャースがシリーズ3連勝で4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに王手をかけた。左肩のけがを押して強行出場した大谷は3打数無安打1四球。2試合連続ノーヒットだったが、初回に四球で出塁し、3番フリーマンの先制2ランを呼び込むと、三回無死一塁の打席では二ゴロの進塁打で走者を得点圏に進め、2番ベッツの適時打につなげた。

 試合後のロバーツ監督は大谷の打席を振り返り、「本当によく戦っていたと思った。(患部が)これ以上悪くなるとは思わない。チーム最初の打席で四球を選んで出塁した。彼には本当に感謝している」と賛辞を送った。

 打席内ではスイングした際に痛みに耐えるような表情をする場面もあった。指揮官は「外のボールを追いかけた時に少し顔をしかめるのを何度か見た。しかし、明日も打席に立つのだからそのことを考えるのは無意味なように思う」と、シリーズ制覇が懸かった第4戦でも「1番・指名打者」で起用する考えを示した。