誰もが知っているお店で、通常のメニュー「じゃない方」を食べるこの連載。

《写真多数》4種のきのこクリームオムカレーの“濃厚な味わい”がヤバかった!

 今回は、カレーハウスCoCo壱番屋、そうですココイチです。


 

海外限定メニューを食べられるお店が!

 みなさんも、日々あの町この町で食べているであろうココイチですが、実は海外にめちゃくちゃ進出しているというのをご存知でしょうか?

 2024年9月現在で、アジア各国やアメリカなど含め、日本以外の海外になんと216店舗もココイチがあるんです。

 しかも、海外のココイチは日本とはメニューが違うんだとか。

 そんなの、カレーマニアとして絶対食べてみたい!

 と思っていたら、なんと都内に海外ココイチのメニューを食べられるお店があるという情報をキャッチ!(なんか古い言い方だな)

 さっそく行ってきました。

 みんな、最後まで読んでくれよな!

海外でも大活躍! 世界のココイチ

 やってきたのは、京橋にある、その名も

 CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD

 店名で、はっきりワールドと言ってます。

 店内の壁には、ココイチが展開している12の国と地域が描かれた世界地図が。

 海外で活躍しているのは、ショーヘイ・オータニだけじゃないんです!

 あまりに広い地域に出店しているので、どこを指さしていいか分からず、なぜか1店もお店のない太平洋の海上を指さしてしまいました(笑)。

 そこ、ココイチないから!

ココイチに来て、ビールとカレー味のポテト&チキン

 メニューにも高級感があります。

 インテリアや壁のポスターなど、どれをとっても、いつもの町のココイチとは一味違います。

 とりあえず頼んだのは、スプリングバレーと、クリスパーズポテト&チキン。

 ってもう、これ完全にココイチじゃないでしょ。

 ここはロンドンのパブですか!?

 しかし、ご安心ください。

 このクリスパーズポテト&チキン、しっかりカレー味を選択したのです。

 ココイチに来て、ビールとチキンでカレーを味わう。

 これぞ超最新系のココイチなのです。

 このチキン、手に持つだけで、ふわ〜っとカレーの香りが漂ってきます。

 なーんだ、横文字だらけだったけど、キミだってしっかりココイチ者なんだね!

 安心して、一口ぱくり。

 うん、カレーの風味も美味しいし、ピリ辛であとをひく味。

 これはビールに合うに決まってます。

 相変わらず、絵だけを見ると、ここがココイチとは思えない感じですが、これでもしっかりココイチのカレーを堪能しているのです。

次なる通常のココイチにないメニューは?

 続いて頼んだのは、これも通常のココイチにはないメニュー、半熟タマゴとほうれん草のチキンカレードリア。

 これはもはやイタリアンレストランあたりで出てくる一品料理といった風格です。

 ほうれん草とチキンが入ったカレードリアの上に、半熟卵とたっぷりのチーズがかかり、こんがりと焼き上げられてます。

 お皿も熱々なので、気をつけていただきましょう。

 チーズが伸びて、実に食欲をそそります。

 カレーとチーズ、半熟卵のまったり感で、実にごちそう感のある一皿。

 メニューにはありませんが、これ赤ワインも絶対合うだろうなという、おしゃれな味です。

 そしてなんと!

 美味しいカレーを食べると、鏡の先に無限ココイチが誕生しました!

「美味い」「美味い」「美味い」「美味い」

 

 恐るべし、ココイチワールド!

 文字通り、ココイチの世界がどこまでも広がります。

メインは「4種のきのこクリームオムカレー」

 そして、こちらが本日のメイン。

 4種のきのこクリームオムカレー+マッケンチーズ(2辛)。

 はい、一旦落ち着いて、メニュー名を分解して理解していきましょう。

 そもそも、「ジャパニーズカレーって何?」っていう海外の人たちにココイチカレーを広めた人気メニューがオムカレーなんです。

 我々に代わって、世界へとジャパニーズカレーを広めてくれた、偉いメニューなのです。

 そのオムカレーに、4種のきのこクリームが乗り、さらにアメリカでは超人気のソウルフードである、マッケンチーズ(マカロニ&チーズ)がトッピングされた、これぞワールドクラスのカレーなんです。

 どうです、この迫力!

 これぞオータニ級です。

 食べずとも滲み出ている大物感。

 なんか、上から兜とかかけても合いそうです。

 うん、重い!

 これは相当な自信に満ちた一皿です。

 いつもココイチではポークカレーの5辛しか食べない僕からしたら、かなりの飛躍です。

 マッケンチーズがかかった所をすくってみると、なんとライスもターメリックやクミンシードを使ったスパイスライス。

 どこまでもこだわりがつまっています。

 さっそく一口。

 トロトロのオムレツにチーズの味わいが加わって、めちゃくちゃ濃厚な味わいです。

 クリーム系のトッピングなので、白米に合うのか心配でしたが、スパイスライスになっていることで味の相性も抜群、しっかり考えられています。

 出たー!

 無限ココイチ。

 実はカレーソース自体が、通常のココイチのポークでもビーフでもない、海外専用のカレーソース。

 地域によって異なる食文化に配慮して、食肉由来の原材料を使用していないんだと。

 それでもしっかりココイチの味になっているのがさすが。

とび辛スパイスで辛さを増すことも!

 そして、あれもありますよ。

 我らが、とび辛スパイス。

 ココイチに来たら、とび辛スパイスで自分の味にチューニングするのが、楽しみの一つですからね。

「じゃない方」のココイチですが、しっかりいつもの強い味方も存在するのです。(とび辛スパイスは、お店の人に声をかけてね)

 とび辛スパイスで辛さを増すと。

 なんと、逆サイドにも無限ココイチ誕生!

 文字通り、スプーンが止まりません。

 海外から凱旋帰国した、いつものココイチ「じゃない方」のCURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLDですが、カレーの美味しさはやっぱりココイチでした。

 ごちそうさまでした!

 帰り際、レジの近くに、さらなる「じゃない方」を発見。

 海外からのお客さんが喜びそうな、CoCoICHIBANYA WORLDのスーベニア。

 カレーライスのイラストの下に、TOKYO JAPANと刺繍が入ってるシャツ。

 ジャパニーズカレーがどんどん世界へ羽ばたいて行ってほしいですね。

撮影=山元茂樹/文藝春秋

(小宮山 雄飛)