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 元大阪府知事・大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が28日、カンテレ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演。前日に投開票された衆院選を振り返った。

 自公が過半数割れとなった今回の選挙。裏金問題に揺れた自民の敗因について橋下氏は「政治を甘く見た」とし、「国民が政治と金の問題に的確にお灸をすえてくれた」と語った。

 放送中には、自民総裁・石破茂首相の会見を中継。厳しい国民の審判を受け、石破氏は「私自身も原点に帰り厳しい党内改革を進め、とりわけ政治と金についてはさらに抜本的な改革を行う」と誓った。

 具体的には「政策活動費の廃止、調査研究広報滞在費(旧文通費)の使途公開、残金返納。改正政治資金規制法にもとづく第三者機関の早期設置といった政治改革について、党派を超えた議論を行い、すみやかにその実現をはかる必要がある。党にこのような指示を行います」と述べた。

 橋下氏は「選挙の結果を受けなきゃこれを言えないんですかね?この国会議員たちは」と苦言を呈し、「その前に言ってやっておけばいいのに…こんなの十何年前からずっと言い続けてきた。やっぱり国民がお灸をすえないと、この人たちは金の話になるとほんと動かない」とあきれた。

 だが、「これで一歩前進」と評価。「野党は一致団結してますから。この自民党の改革案に、プラス企業・団体献金の禁止が入れば、政治の風景はものすごい変わると思う」と期待を込めた。

 「石破さんとしては自民が負けたからやりやすくなる。首相になっても党内で猛反発があった。今回選挙でそれが吹き飛ばされたんで、石破さんは思いきって大ナタ振るいやすくなったんじゃないかな」と指摘した。

 立憲は148議席で野党第1党。維新や国民は自民、立憲との連立に現時点で否定的なことから、橋下氏は首相は石破氏になるだろうと読み、今後の国政に「わくわくしている」と語った。

 「これまで与党が過半数割れすると政権交代していた。でも、立憲がこの数だから、交代にはならない。政権変容する」と表現。「要は、維新(38議席)と国民(28議席)が、立憲に付くのか自公に付くのか、それぞれの政策によって変えていける。与野党が流動化して、政策議論をやることによって自民に付いたり立憲に付いたりできる」と解説した。

 「結果オーライ。維新がボロ負けしてくれて(立憲に票が流れ)政権変容した。維新もよかったんじゃないかな」などと古巣を評し、「最後は皮肉で終わりました」と青木アナに言われていた。