ホームレス施設を訪れたウィリアム皇太子と故ダイアナ元妃=1993年12月14日/The Passage via Reuters

(CNN)英国のウィリアム皇太子(42)が少年時代に弟のハリー王子や母の故ダイアナ元妃と共にホームレス施設を訪れた際の写真が、このほど初めて公開された。

ウィリアム皇太子はホームレス支援をテーマにしたドキュメンタリー番組の中で、11歳だった1993年12月に慈善団体が運営するホームレス施設「パッセージ」を訪れた時のことを回想し、「母がハリーと私をパッセージに連れて行ってくれた」と振り返った。

「そうした場所へは行ったことがなかったので、少し不安だった」というウィリアム皇太子は、ダイアナ元妃が「みんなと笑ったり冗談を言ったりする」姿を見て緊張が解けていったと告白。「家がない人はみんな悲しんでいると思っていた。けれどそこには素晴らしく幸せな環境があった」と話し、「チェスをしたりおしゃべりしたりして楽しい会話ができた。自分と同じ生活をしていない人たちがいると気づいたのはその時だった」と語った。

1年以上かけて撮影されたドキュメンタリー番組は、ウィリアム皇太子と王立財団が2023年6月に立ち上げたホームレス支援活動の「Homewards」を追い、ホームレスの人やホームレスを経験した人などに取材している。

番組は現地時間の30日と31日に2回シリーズで放送予定。