試合を決める決勝適時打を放った、ドジャース・大谷翔平(C)Getty Images

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ドジャースの大谷翔平投手は26日(日本時間27日)にヤンキースとのワールドシリーズ第2戦に「1番DH」で先発出場。8回裏で二盗した際、左肩を負傷した。
第3戦出場の行方に注目が集まるなか、27日(同28日)に前日会見に臨んだデーブ・ロバーツ監督の口から「第3戦出場の可能性」が語られた。現地メディアが各所で報じている。

■最終決定は、大谷の痛み次第


大谷の亜脱臼(強い力が加わり関節が部分的にズレてしまう症状)について最新情報だ。
ロバーツ監督はヤンキースとの第3戦を翌日に控えた27日(同28日)、敵地ヤンキー・スタジアムでの会見で大谷の負傷について言及。MRIの検査結果については詳細を語らなかったものの「トレーニングスタッフからは、昨日よりも調子が良いと聞いている」「可動域と筋力の状態もよく安心した」とし、「明日は今日よりいいだろうと想定している。私はそれ(第3戦出場)に期待している」と、出場の見通しを語った。
しかし、出場の最終決定は、大谷の痛みと耐性次第だとしたロバーツ監督。指揮官は「彼(大谷)は自分自身と自分の体のことをよく理解している」とし、「もし許容範囲内の状況なら、彼が第3戦に出場しないことは考えられない」と大谷の判断に委ねるとした。

■たとえ100%状態でなくても……


また、たとえ大谷が100%の状態でなくても、先頭打者の位置にいるだけで、ドジャースにとってプラスになるはずだとロバーツ監督は主張。「(第3戦のヤンキース先発投手)シュミットは、ショウヘイが打席にいることを意識するだろう」とし、「それが(大谷を出場を期待する)理由だ」と語った。
第2戦で負傷した大谷はMRI検査を受けるためにロサンゼルスに残留。今朝ニューヨークへ飛び、敵地でのチーム練習に合流する予定だという。
米メディア『ロサンゼルス・タイムズ』のジャック・ハリス記者はこの会見を受け、「ドジャースは、一様に安堵のため息をついた」と記事を掲載。現地メディア『ドジャー・ブルー』の公式Xは「ドジャースは楽観的だが、第3戦や今後についてはまだいくつかのことを待っているようだ」、同じく現地メディアの『オレンジ・カウンティ・レジスター』のドジャース番ビル・プランケット記者は「ショウヘイ・オオタニは左肩の部分脱臼から急速に回復しているようで、第3戦のラインナップに名を連ねる可能性がある」と伝えている。
大谷はプレーオフシーズンでここまで1試合に出場し打率.260、3本塁打、10打点をマークしている。ヤンキースとの第3戦は、休養日を挟んで日本時間29日午前9時8分より敵地にて行われる。大谷の左肩の状況と、今後のワールドシリーズの出場は可能なのか、続報が待たれる。