3回1死満塁、2点適時二塁打を放つ牧原大(撮影・安藤由華)

写真拡大

 ◆SMBC日本シリーズ2024 第2戦 DeNA3―6ソフトバンク(27日、横浜)

 ソフトバンクの牧原大成内野手(32)が日本シリーズでのポジション死守を誓った。

 2回に二塁への内野安打を放つと、2点リードの3回1死満塁では右前への2点適時打を放ち、先発の大貫晋一をマウンドから引きずり降ろした。小久保監督も「牧原がよく打って、前半は楽な展開で進めることができた」とたたえた。

 日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)は、全3試合でスタメンの機会がなかった。第1戦は伊藤大海との相性の良さから川瀬晃が二塁で出場。2安打を放ち、守備でも相手に流れを渡さないスーパープレイを見せた。2、3戦はジーター・ダウンズがいずれも1番で起用され、7打数3安打と結果を出した。

 チームがCSを3連勝で突破した後もひたむきに準備し続け、日本シリーズでは再び先発出場の機会をつかみ取った。26日の初戦は2回に二塁打を放ち、先制点につなげた。「CSに出られなかったので、悔しさしかなかった。ここで何とかって感じ」。日本シリーズは開幕から2試合で6打数3安打と結果を残した。それでも小久保監督は8回にダウンズを代打で起用し、第3戦以降の出場を示唆した。

 29日からは福岡にもどって、本拠地での戦いが始まる。激しい競争の中、約束されたスタメンはない。「短期決戦は状態とか言ってられないので、打席に立ったら必死にやるだけ」。もうポジションを明け渡す気はない。(大橋昂平)