首都圏でも大逆風…負けたら史上最短の法務相・牧原秀樹氏選挙区で敗北し甘利元幹事長も厳しい情勢・公明石井代表も激しく競り合い

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裏金に加え、旧統一教会に不祥事も。勝負の首都圏決戦も自民に大逆風です。

現職大臣まさかの敗北です。

埼玉5区は自民党・法務大臣の牧原秀樹さんと立憲民主党の枝野幸男さんが事実上の一騎打ちでしたが枝野さんに軍配があがりました。牧原さんは大臣就任後、旧統一教会の関連イベントへの出席が明らかになり、自民党内からも選挙への影響が指摘されていました。

神奈川4区で自民党の山本朋広さんが敗れ、立憲民主党の早稲田夕季さんが当選確実です。山本さんは旧統一教会のトップを「マザームーン」と連呼していたことから、自民党の裏金問題と合わせ野党候補から激しく攻め込まれていました。

旧統一教会問題の影響が尾を引いています。

神奈川18区は一連の問題で大臣を辞任した自民党の山際大志郎さんと立憲民主党の新人・宗野創さんと対決。宗野さんが大きくリードしています。山際さんは教団幹部との写真が国会で明るみになり、「瀬戸際大臣」と揶揄されていました。

自民党の大物が厳しい戦いを強いられています。

新たな区割りでできた神奈川20区で自民党元幹事長の甘利明さんが立憲民主党の大塚小百合さんにリードされ厳しい情勢です。裏金問題で自民党に逆風が吹く中、甘利さんは過去の政治とカネをめぐるイメージを払拭しきれていません。

「銀座3兄弟」と呼ばれた麻生氏の側近、厳しい情勢です。

神奈川1区は、自民党の松本純さんは立憲民主党の篠原豪さんにおされる展開です。松本さんはコロナの緊急事態宣言下で銀座のクラブ通いが発覚、自民党を離党し、前回は無所属で落選、今回は復党しての出馬しています。

因縁のライバル対決。激しく競り合っています。

茨城7区、自民党の永岡桂子さんは過去6回に渡り、「無敗の男」と呼ばれた、中村喜四郎さんと接戦を繰り広げ、今回はその長男・勇太さんとの注目の戦いです。

”Z世代の論客”デッドヒートです。

東京15区で25歳・NPO法人代表の大空幸星さんら3人が三つ巴の接戦です。東京15区は当時の自民党議員が選挙違反で辞職し、注目が集まっていましたが、立憲民主党・酒井菜摘さんがわずかにリードしています。

ヤンキー先生、必死の謝罪も理解を得られませんでした。

神奈川16区で立憲民主党の後藤祐一さんが自民党・旧安倍派の義家弘介さんを抑え、当選確実です。義家さんは神奈川県で唯一、収支報告書への不記載が369万円あったとして比例重複が認められず、これにより復活ができず落選確実となります。

自民党三役経験者にも厳しい風です。

自民党の元総務会長・佐藤勉さんが栃木4区で、立憲民主党の藤岡隆雄さんに、おされています。

埼玉10区は立憲民主党の坂本祐之輔さんが当選確実です。世襲候補の自民党の山口晋さんですが、女性に無理矢理キスをしたとして不同意わいせつの疑いで書類送検され、今月不起訴となったものの、再選を危ぶむ声が出ていました。

埼玉14区では代表に就任して初めての選挙、公明党・代表の石井啓一さんが国民民主党の鈴木義弘さんと激しく競り合っています。石井さんは、今回が小選挙区への初挑戦。比例重複をせず、退路を断った「背水の陣」で臨んでいます。