勝利のハイタッチで山田(右)ら選手を迎える平田2軍監督(左)

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 「フェニックス・リーグ、ロッテ2−6阪神」(27日、都城運動公園野球場)

 阪神が猛打爆発で、3年ぶり復帰の平田2軍監督が“4度目の初星”を挙げた。1点を追う六回、先頭の福島が死球で出塁すると、すかさず二盗を決めてチャンスを広げた。続く山田が放った右翼線への同点適時打を皮切りに、小幡、野口、井上で4連打。さらに1死満塁から井坪が中前へ2点適時打で、一気に勝負を決めた。

 打者一巡で1イニング5得点の猛攻に、平田2軍監督は「理想的だよね。日頃のバッティングの成果を見るためにノーサインなんだけど、自然とセンターから逆方向を攻略してくれてるよね」とご満悦だった。

 以下、平田2軍監督との一問一答。

 −2軍監督として3年ぶりの勝利。

 「何をそんなの!フェニックスで。そんなことは全然。今は(選手に)いろんな経験を。だからスチールもどんどんトライして覚えないといけない」

 −六回の打撃の繋がりの中には小幡、野口、井上も。

 「この辺はそのくらいやってもらわないと。高卒1年目2年目がやってるんだから。ちょっと格が違うなと見せてくれないと、困るよ」

 −福島と山田は足でも見せた。

 「実戦でやらないと、フェニックスに来てる意味がないやん。勝ち負けを考えると止めとけ、というのもあるけど、そんなの関係ないやん。トライして覚えていかないと」

 −昨日、守備での声出しを注意した山田も、しっかり声を出していた。

 「昨日より今日、みんな声が出てて。それが連係につながるねん」

 −投手陣も好投。

 「ドミニカンの2人は環境にも慣れて。今日、昼飯は大丈夫かなと思ってたら、弁当食べてるもん!!最初は食事にしても戸惑いがあっただろうけど。伊藤稜も良かった。俺が(前に2軍監督を)やってたときには、リハビリしか見たことなかったので。苦しんだピッチャーが競争に加わってくれたらいいことだよ。いいボール投げとる」