子どもたちの稽古に拍手を送る境川巡業部長(カメラ・大西 健太)

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 大相撲の秋巡業最終日が27日、岡山・倉敷市で行われ、27日間で25か所を回る秋巡業の全日程が終了した。

 境川巡業部長(元小結・両国)は「巡業は長かったが、どこの会場もお客さんがいっぱい来てくれた。喜んでもらえて良かった。力士はみんなよく頑張ってくれた。子どもの稽古もかなり盛り上げてくれて、お客さんが喜んでくれた。ファンサービスもみんなよくやってくれている。ありがたい」と総括した。

 一方で新大関・大の里(二所ノ関)が「アデノウイルス感染症」で途中離脱をするなど、休場や体調を崩す力士も多かった。「(大の里の離脱は)残念だった。若い子も季節の変わり目で喉を痛めて、扁桃腺で熱を出した子も何人かいたので、体調管理が難しかったと思う。これから冷えてきたら余計に寒くなるだろし、場所も近いので、少しでもいい状態で九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)に臨んでもらいたい」と語った。

 今巡業は昨年より3日増え、より日程が過密になったが「やっぱり数年間のコロナもあったので。需要があることはありがたいこと、喜ばないといけないこと」と話した。(大西 健太)