室内練習場でノックを受ける中川

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 巨人の中川皓太投手(30)が26日、来季への強い覚悟を胸にオフを過ごすと明かした。今季は左膝痛の影響もあり、15登板で0勝2敗、防御率8・76に終わった。G球場で練習に励んだ左腕は「もう結果を出すしかない。来年はそこにこだわってやらないといけない。年齢も年齢なんで、心を決めて臨みたい」と話した。

 悔しいシーズンとなった。4月に左膝を痛め、中旬に登録抹消。6月には1軍に復帰したが、思うような内容には遠く、8月1日を最後に1軍登板はなし。リーグ優勝はテレビで見届けた。「けがは早々によくなっていたので、戻ってきてからも結果を出せなかったのが悔しかった。自分も同じところにいたかったという気持ちはありました」。本音を明かす一方で「ボールは全体的にレベルが落ちている感じはある。毎年けがの場所も違うので、自分の体の変化にアジャストしないといけない」と課題を口にした。

 今季のVは鉄壁の救援陣がひとつの要因だった。「今は1軍の戦力になることが大事。今年は自分がいなくても優勝しましたし、ライバルもいっぱいいるので、そういう人たちを押しのけていかないといけない」。柔らかな表情とは裏腹に、思いは固い。(水上 智恵)