Photo: 山科拓郎

こちらは「かいサポ(お買いものサポーターチーム)」が編集・執筆した記事です。

1801年、スイスの時計師アブラアン=ルイ・ブレゲによって発明されたトゥールビヨン。重力による時間の誤差を減らすことを目的とした、機械式時計における複雑な機構のひとつで、特に高級時計に見られる技術です。

その複雑なメカニズムと精巧な動きは、まさに芸術の域。多くの時計好きが憧れる存在ですよね。

今回ご紹介する「ZEROO」シリーズは、トゥールビヨンという古典的な技術を現代的にアレンジし、手の届きやすい価格帯で提供することを実現したモデルです。実際に手に取った感想を、お届けしたいと思います!

トゥールビヨンムーブメントをトノー型ケースに格納

2020年に発表された初代モデルから、すでに8つのバリエーションが展開されている「ZEROO」シリーズ。今回machi-yaに登場した「T9 UFO AUTOMATIC TOURBILLON」と「T9-01 UFO FULL SKELETON AUTOMATIC TOURBILLON」では、さらに進化を遂げています。

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左から、「T9-01」「T9」

特に、スイスの高級ブランドが独占してきた市場において、「ZEROO」が“アフォーダブルなトゥールビヨン”を提供したことは大きな革命と言っても過言ではないかも?

伝統と革新が融合した「T9」

Photo: 山科拓郎

まず最初に紹介したいのは、「T9」。トゥールビヨンというと、クラシカルなイメージが強いのですが、このモデルはその伝統を踏襲しつつも、モダンなデザインを取り入れている点が非常に印象的です。

特に、文字盤がくり抜かれ、キャリッジの動きを直接見ることができる設計は、時計好きにとってたまらない要素です。トゥールビヨンのメカニズムを眺めていると、その複雑な動作に引き込まれ、時間を忘れてしまうほど。

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この「T9」を実際に手に取ってみると、その存在感に圧倒されます。腕に装着すると、トノー型ケースの柔らかなカーブが腕にしっかり馴染み、長時間つけていてもストレスを感じません。また、再生アルミニウムを使用したフレームは軽量でありながら、質感の高さを感じさせます。

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さらに、このモデルには新しい自動巻ムーブメントが搭載されており、日常使いでの利便性も向上しています。特に、シルバー色のローターが回転する様子は、時計の裏面からも楽しむことができ、動作の美しさに魅了されました。

腕を動かすたびにローターが回転し、そのエネルギーが時計全体を駆動させる仕組みを実際に目にするのは、機械式時計ファンにはたまらない瞬間です。

より洗練されたスケルトンモデル「T9-01」

Photo: 山科拓郎

次にご紹介するのは、「T9-01」。こちらのモデルは、トゥールビヨンならではのメカニズムをより直接的に楽しめるスケルトン仕様になっています。

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「ZEROO」がこれまでに手掛けてきた「T4シリーズ」の進化系とも言えるこのモデルは、時計の内部が丸見えになるフルスケルトンデザイン。内部機構の美しさが際立ち、時計そのものがまるでアートピースのような存在感を放っています。

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特に「T9-01」は、トノー型ケースのカーブにフィットするように細かくデザインされたフレームが特長です。手に取った瞬間、その精緻さに目を奪われました。

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見た目の美しさだけでなく、機能性も申し分なく、ローズゴールド色のローターがスムーズに回転する様子を眺めているだけで、思わずため息が出てしまうほどです。

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個人的に特に気に入ったのは、このスケルトンデザインの迫力です。一般的な時計とは異なり、「T9-01」はその内部構造を隠すことなく、時計の心臓部であるムーブメントの動きをじっくり観察することができる点が他にはない魅力です。

時計好きにはたまらないディテールの数々が詰め込まれており、まさに「見る楽しさ」を存分に味わえるモデルと言えるでしょう。

最新技術で生まれ変わったトゥールビヨン

今回の「T9」「T9-01」の魅力は、従来のモデルからの大幅な進化にもあります。

Photo: 山科拓郎

「ZEROO」はこれまで、手巻き式ムーブメントを中心に展開してきましたが、多くのファンからの要望を受け、自動巻トゥールビヨンを搭載したモデルを開発。

今回新たに採用されたムーブメントは、ゼンマイを2機搭載するツインバレル構造で、パワーリザーブは60時間。長時間の使用にも耐える設計となっています。

また、フリースプラング式システムを採用することで、より高い精度を実現している点も見逃せません。これは、緩急針を使用せずにテンプの慣性モーメントを直接調整することで、精度を向上させる技術です。

高度な技術が要求されるこの仕組みを搭載したことで、トゥールビヨンの魅力がさらに引き立ちます。

Photo: 山科拓郎

両モデルともに、ケースに小さな窓が設けられ、ムーブメントの内部を覗き見ることができるのも特長です。この透明な窓から見えるムーブメントの美しさは、まるで宇宙船の内部を覗いているかのような印象を受けます。

この「UFO」というネーミング、間近で見ると確かに納得。実際に「T9 」と「T9-01」を手に取ると、確かに未来的なデザインと複雑なメカニズムが融合した、まるで未知のテクノロジーを感じさせるデバイスのようです。

シンプルさを追求しつつも、細部まで緻密にデザインされたこの時計は、まさに“時を超えた存在感”を放っています。

実際にこのモデルを使ってみて感じたのは、そのバランスの良さです。高い技術力とデザイン性を持ちながらも、日常使いに十分な実用性を備えている点が「ZEROO」シリーズの大きな魅力です。

時計としての精度も申し分なく、ムーブメントの動作音や感触からは、丁寧に作り込まれたことが伝わってきます。日常の中で、ふと時間を確認するたびに、その美しさと精緻さに驚かされるはず。

過去モデルなども含めて、シリーズの進化の過程をご覧になりたい方は、下記リンク先ページもあわせてチェックしてみてください。

ZEROO T9 & T9-01 機械式腕時計自動巻スケルトントゥールビヨン
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>>ZEROO T9 & T9-01 機械式腕時計自動巻スケルトントゥールビヨン

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Source: machi-ya