「ことしもかなりの数が出現」やっかい者の“雪虫” 専門家が大量発生を予想 北海道
服や顔に当たってくっつくやっかい者の「雪虫」が発生する時期を迎えました。
2023年は大量発生しましたが、ことしはどれくらいの「雪虫」が発生するとみられているのでしょうか。
着々と紅葉が進む中島公園。
そこに飛んでいたのが雪虫です。
(山本記者)「中島公園をランニングしているのですが、あまりの雪虫の多さに手で払ってしまいたくなります」
舞い散る雪に似ていることから名付けられた「雪虫」。
道行く人を見てみるとー
歩くのにも一苦労。
2023年10月、札幌中心部で大発生した雪虫。
前かがみに歩いたり手で追い払うなど、生活に大きな影響を与えました。
ことしは一体どこまで増えると見られているのか。
専門家に聞いてみるとー
(北海道大学総合博物館 秋元信一名誉教授)「札幌周辺で大発生したので、覚えておられる方も多いと思うんですが、ことしもですね、かなりの数が飛び回ると考えています。気温が高いと増殖にも良い条件になり、子どもがたくさん生まれてきて、ことしもかなりの数出現するだろうと」
気温が高かった影響で、ことしも大量発生が予想される雪虫。
現れるタイミングには特徴があるといいます。
(北海道大学総合博物館 秋元信一名誉教授)「風が弱い日は特に出やすいです。風が強く吹くと飛ばされてしまうので、天気は晴れていても曇っていても、ある程度暖かければ飛び出します」
風が弱く暖かい日に飛ぶ雪虫ですが、こんなことに悩んだことはないでしょうか。
(山本記者)「このように皮膚についてしまった雪虫はどのように対処するのがよいのでしょうか」
皮膚によくついてしまう雪虫。
実は悪影響を及ぼす可能性があるといいます。
(すみかわ皮膚アレルギークリニック 澄川靖之院長)「いわゆる湿疹ですね、かゆくなったりかぶれたりということが起こる可能性があります。身体についた雪虫はつぶさずに、水で早く洗い流していただくと良いかと思います」
この医師によると、メガネやマスクなどで目や口に入るのを防ぐのも重要だといいます。
さらにー
(吉岡記者)「雪虫対策には服装選びも重要です。これからの時期活躍するウールのコートやジャケット、そして昼夜の体温調節に便利なニット生地も雪虫が大変つきやすいです」
対策として有効なのが、ナイロン製のジャケットなどです。
つるつるした生地のため、付着した雪虫をつぶさないよう手で払うのに向いています。
多くの道民の悩みの種・雪虫。
対策を万全にこの季節を乗り越えていきましょう。