Raspberry Piブランドを冠するM.2接続のNVMe SSD「Raspberry Pi SSD」が登場しました。合わせて、「Raspberry Pi SSD」と「Raspberry Pi M.2 HAT+」がセットになった「Raspberry Pi SSD Kit」も発売しています。

Raspberry Pi SSDs and SSD Kits on sale now - Raspberry Pi

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Raspberry Pi SSD - Raspberry Pi

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Raspberry Pi SSD Kit - Raspberry Pi

https://www.raspberrypi.com/products/ssd-kit/

Raspberry PiはCPUやメモリなどのPCとして必要なパーツを1枚の基板に詰め込んだシングルボードコンピューターで、2023年に登場したRaspberry Pi 5ではPCIe接続に対応してSSDからのOS起動も可能となりました。以下の記事では、サードパーティー製のSSDやM.2接続HATを用いてSSDからOSを起動するまでの手順や効果を確認できます。

Raspberry Pi 5にM.2 SSDを接続して起動ディスクに設定する方法まとめ、相性の良いSSDやSSDごとの転送速度の違いも検証してみた - GIGAZINE



Raspberry Pi開発チームは2024年5月に公式のM.2接続HAT「Raspberry Pi M.2 HAT+」を発表しており、SSDなどのM.2接続デバイスを容易に装着できる環境が整っていました。そして、2024年10月23日(水)には公式のSSD「Raspberry Pi SSD」を発表し、SSDブート環境をより手軽に構築できるようになりました。

Raspberry Pi SSDの見た目はこんな感じ。フォームファクタは「M.2 2230」で、Raspberry Pi M.2 HAT+からはみ出さないサイズです。容量は256GBと512GBの2種類で、PCIe Gen 3規格に準拠しています。



1秒当たりの読み書き回数(IOPS)はストレージ容量ごとに異なります。4kBランダム読み書きのIOPSは以下の通り。

ストレージ容量256GB512GB4kBランダム読み込み40k IOPS70k IOPS4kBランダム書き込み50k IOPS90k IOPS

また、Raspberry Pi SSDの発表に合わせて、「Raspberry Pi SSD」と「Raspberry Pi M.2 HAT+」がセットになった「Raspberry Pi SSD Kit」も登場しています。



Raspberry Pi SSDは256GBモデルが30ドル(約4600円)で、512GBモデルが45ドル(約6900円)です。また、Raspberry Pi SSD Kitは256GBモデルが40ドル(6100円)で、512GBモデルが55ドル(8400円)です。256GBモデルはすでに出荷が始まっており、512GBモデルは2024年11月中に出荷開始予定です。