浜辺美波

写真拡大

 俳優の浜辺美波と赤楚衛二が21日、都内で行われた映画『六人の嘘つきな大学生』(11月22日公開)の完成披露舞台あいさつに登壇し、過去についた嘘をカミングアウトして会場を沸かせた。

 浅倉秋成の小説を実写映画化する本作は、新卒採用試験の最終選考に残った6人の大学生が内定をかけてグループディスカッションに挑む中、それぞれの罪を告発する謎の文書に翻弄されるサスペンス。イベントには佐野勇斗、山下美月、倉悠貴、西垣匠、佐藤祐市監督も登壇した。
 
 佐藤監督は「現場では、背景の変わらない密室でのお芝居ばかりで、どういうふうに演技しようかって、何日かリハーサルをやっていたんです。でもみんなすぐに仲良くなっていて僕だけ端に追いやられてた(笑)」と6人のキャストが早々に打ち解けていたことを述懐。
 
 映画は、登場人物全員が保身のために嘘をつくという内容になっている。浜辺はそんな設定にちなんで「撮影の前に台本読みがあって、どれくらいみんなお芝居が頭に入っているのかなって思って『心配だね』って言い合っていたら、始まった途端、結構みんな頭に入っていて、しっかりこなすんです。“嘘つき”だなって思いました(笑)。それが(この作品で他の5人に)最初に嘘をつかれた瞬間です」とプチクレーム。

 その後も出演者がそれぞれ過去についた嘘をぶっちゃけるトークが行われ、赤楚は自身の「忘れられない嘘」として、「エイプリルフールに1万円拾ったんだよっていう嘘を友達につきました」とカミングアウト。「そうしたら、そのあと本当に一万円拾ったんです……という嘘です」とひねりを加えたトークで笑いを取る。浜辺も負けずに自身の嘘つき経験をカミングアウトし、「私、今、足に青タンがあるんです。他の現場では『転んじゃって』って説明したんですけど、それは嘘でした。実はでんぐり返しした時についたんです(笑)」と話して客席を沸かせた。

 映画の見所を聞かれると、赤楚は「いろんなキャラクターがいて、みんなそれぞれ過去を持っている。見た人は誰かにきっと共感できる作品だと思います。(主人公以外の)別のキャラクターの目線で見るのも楽しいと思います」と呼びかけ。浜辺も「大半のメンバーの目がもう血走っていて、血管切れるくらい強い目をしているシーンがあるんです。そこはぜひ見逃さず見て欲しいです」とイチオシのシーンを明かしていた。(取材・文:名鹿祥史)