ペインさんを追悼するファン(ロイター)

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 英ボーイズグループ「ワン・ダイレクション」のリアム・ペインさん(享年31)が16日にアルゼンチンのホテルのバルコニーから転落し亡くなった件で、スマートフォンが悲劇的な転落死の謎を解くカギとなるかもしれないという。英紙サンが18日、報じた。

 アルゼンチン警察は、ペインさんの死に第三者が関与した形跡はないとしているが、転落死に麻薬が関与している可能性があると考えている。警察は麻薬を供給した可能性のある密売人を追っている。ペインさんのスマホは、誰が麻薬を供給したのかを突き止める鍵となりそうだ。

 警察は、ホテルの部屋で「麻薬、アルコール、破壊された物や家具らしきもの」を発見した。アルゼンチンのメディアが公開した写真には、白い粉、焦げたアルミホイル、割れたテレビ画面が写っていた。

 鑑識チームは、ペインさんの遺体が発見されたホテルの中庭から、ウイスキーのボトル、ライター、スマホが回収されたと報告した。

 しかし、警察は部屋で見つかった物質が何であるかをまだ確認しておらず、近々検査を行う予定だ。

 転落死直前にホテルの従業員から緊急通報が行われた際、宿泊客の「異常な行動」に対処するため、警察による「緊急援助」が必要であることが明らかになっている。警察は、従業員が「薬物やアルコールの影響下にある可能性のある攻撃的な男」がいると通報を受けたことを認めている。

 ペインさんは過去に薬物依存症との闘いについて公に語っていた。そのペインさんに麻薬を売りつけた密売人が転落死のきっかけを作ったことになるかもしれない。