手口多様化…過去最悪の「特殊詐欺被害」防げ!あの手この手…銀行員が語る「見抜くポイント」
北海道内で詐欺の被害が後を絶ちません。
詐欺の種類や手口が多様化していて、いまや狙われているのは高齢者だけではありません。
SNSを使った詐欺の被害額は過去最悪となっています。
(訓練)「役所から今日中に手続きしないとお金が返ってこないと言われて」
(訓練)「役所からお金が返ってくるなどは電話ではありえないと思う」
札幌市内のコンビニエンスストアで行われたのは、特殊詐欺を防ぐための訓練です。
道内では2024年、「架空請求詐欺」や「オレオレ詐欺」などの特殊詐欺の被害が、2023年と比べて1億円以上増加しています。
特に狙われているのが高齢者です。
(警察官)「詐欺の被害にどうか気を付けてください。よろしくお願いします」
銀行の出入口付近では年金支給日に合わせ、警察官がチラシやティッシュなどを配って注意を呼びかけました。
(利用客)「最近すごく詐欺被害が多いから、気を付けるようになればいいんじゃないかと思いますけど」
被害を防ぐには周りの「気付き」も大切です。
8年間で5回詐欺被害を未然に防いだ札幌市内の銀行には、この日、警察から感謝状が贈られました。
気付きのポイントは“違和感”だといいます。
(北洋銀行手稲中央支店 菅範貴支店長)「やはりちょっと焦っていたりとかですね、振込先がちょっと違和感があるとか、金額が大きかったりとか、いろんな点があるので、そこが支店の中でポイントととして整理していまして、それを日頃から机のところに置いて気付くようにということで」
さらに、最近ではSNSを通じてうその投資話を持ちかけたり、恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取るなど手口が多様化しています。
そのため、被害に遭う年齢層も広がり、被害件数や被害額は過去最悪となっています。
(道警・生活安全企画課 西中智則課長補佐)「面識のない人から電話ですとか、メール・SNSでお金の話があったらですね、詐欺を疑っていただきまして、少しでも不審に感じたら警察・家族や周りの人に相談していただきたいと思います」
多様化・巧妙化する詐欺の手口。
少しでも不審な点があれば疑うこと、そして周りの気付きも大切です。