ダンプで同僚をひいて殺害した疑い

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北九州市の採石場で先週、大型ダンプカーで同僚をひき殺したとして61才の男が逮捕された事件です。男は、現場にあった車2台をダンプカーで破壊していたことが新たに分かりました。

重さ70トンを超え、タイヤの直径がおとなの背丈を超える、この大型ダンプカーが使われたとみられています。事件は先週金曜日の午後、北九州市小倉南区新道寺の採石場で発生しました。

殺人の疑いで逮捕・送検されたのは、会社員の高橋博行容疑者(61)です。

高橋容疑者は、男性2人をダンプカーで追いかけ、このうち同僚の山崎雄二さん(51)をひき殺した疑いです。

追いかけられたもう1人の男性は手足にケガをし、別の同僚男性もダンプカーから逃げる際、足にケガをしています。

現場では、押しつぶされた車両2台が確認されていて、警察のその後の調べで、高橋容疑者がダンプカーで車2台を破壊していたことが分かっています。

警察の調べに対し「2人には日頃から仕事で鬱憤(うっぷん)がたまっていた。かなりスピードで突っ込んだ」 と話し、容疑を認めています。

高橋容疑者を知る人は「高橋容疑者はまじめで、畑仕事なども手伝ってくれていた」と話しています。

警察によりますと、現場の採石場では業務中の会話を無線でやりとりをしていて、事件前には高橋容疑者と同僚がもめるような会話が確認されています。

事件の動機は分かっていませんが、警察は、同僚との間に何らかのトラブルがあったとみて詳しい経緯を調べています。