出場停止処分軽減のポグバ、ユーヴェと契約解除の可能性か…フリーで新天地探しへ?

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 ユヴェントスに所属するフランス代表MFポール・ポグバに電撃退団の可能性が浮上しているようだ。6日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 ポグバは昨年8月20日に行われたセリエA開幕節ウディネーゼ戦後の薬物検査で、筋力増強などの作用があるテストステロン値の上昇が確認され、イタリア反ドーピング機構(NADO)から暫定的な資格停止処分を科された。検査結果を不服とした同選手は再検査を実施したものの、新たに採取したBサンプルでも再び陽性が確認され、今年2月29日にイタリア反ドーピング裁決機関(TNA)から4年間の出場停止処分が下されていた。

 しかし、ポグバ本人はこの処分に納得せず、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴することを表明。最終的には同選手のCASへの上訴が認められ、出場停止処分は4年から18カ月に軽減されるほか、5000ユーロ(約82万円)の罰金処分も取り消しとなった。

 来年3月の競技復帰に向けて1月からはトレーニングを開始する予定のポグバだが、ユヴェントス退団の可能性が浮上しているという。報道によると、同選手は新天地での新たなスタートが自身のキャリアにとって最善の選択であると考えており、ユヴェントスを去ることを本格的に検討しているとのこと。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、ポグバとユヴェントスは契約解除で合意し、同選手はフリーエージェントとなる見込みだと伝えている。

 現在31歳のポグバは2012年夏から4シーズンに渡ってユヴェントスの主軸として活躍し、公式戦通算178試合の出場で34ゴール40アシストをマーク。2022年夏にはマンチェスター・ユナイテッドから約6年ぶりの復帰を果たしたものの、負傷が重なり、一昨シーズンは公式戦10試合の出場に留まった。

 なお、『スカイスポーツ』によると、ヨーロッパに加えてアメリカやサウジアラビアの複数クラブがポグバにオファーを提示する見込みだという。