Google検索では、入力したワードに適したウェブサイトがずらりと表示されますが、時には正当なブランドに見せかけた偽サイトが表示されてしまうこともあります。こうした事態を防ぐため、Googleが「本物の企業であることを保証する青色チェックマーク」をGoogle検索結果に付与する機能をテスト中だと報じられました。

Google is testing verified checkmarks in search - The Verge

https://www.theverge.com/2024/10/4/24261877/google-search-verified-checkmarks-experiment-feature



You may see blue checkmarks in your Google search results soon. Here's why | ZDNET

https://www.zdnet.com/article/you-may-see-blue-checkmarks-in-your-google-search-results-heres-why/

海外メディアのThe Vergeが2024年10月4日、「Googleはユーザーが偽サイトや詐欺サイトのリンクをクリックしないようにするための、新しい認証機能をGoogle検索で試しています」と報じました。新しい認証機能のテストは、一部のユーザーのみを対象に行われているとのこと。

テスト対象となっているユーザーでは、Google検索の画面に表示される一部企業のリンクに、以下のような青色チェックマークが付与されています。青色チェックマークの付与は、リンク先が本物の企業によって提供されており、認知度の高いブランドを模倣して利益を得ようとするサイトではないことを保証するものです。



青色チェックマークにカーソルを合わせると、以下のように「このアイコンが表示されているのは、この企業が自ら主張するものと一致していると、Googleが検出したシグナルで示唆されているためです。Googleはこの企業やその製品の信頼性を保証しているわけではありません」というメッセージが表示されます。企業のリンクに青色チェックマークを付与するかどうかは、ウェブサイトの確認やGoogleのMerchant Centerからのデータ、手動のレビューなどによって判断されているとのこと。



The Vergeのライターであるジェイ・ピーターズ氏は、Microsoft・Meta・Epic Games・Apple・Amazon・HPなどの公式サイトに、青色チェックマークが付与されていることを確認しました。しかし、ピーターズ氏が別のGoogleアカウントにログインしてみたところ、青色チェックマークは表示されなくなったとのことです。

Googleの広報担当者であるモリー・シャヒーン氏は、「私たちは買い物客がオンラインで信頼できる企業を識別するための機能を定期的に実験しており、現在はGoogleで特定の企業の横にチェックマークを表示する小規模な実験を行っています」とThe Vergeに語りました。

Googleは以前から、Gmailにおいて企業やブランドが本物かどうかを一目でわかるようにする「Brand Indicators for Message Identification(BIMI)」をサポートしており、2023年には「企業やブランドのメールアカウントが本物かどうかを判別するための青色チェックマーク」を導入しました。今回のGoogle検索での取り組みは、BIMIを拡張したものであるとThe Vergeは主張しました。

Gmailが企業やブランドのメールが本物かどうかわかる青色チェックマークを導入 - GIGAZINE