清少納言役のファーストサマーウイカ

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 女優・吉高由里子主演のNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜・後8時)の第38話「まぶしき闇」が6日、放送された。

 今回、まひろ/紫式部(吉高由里子)の元にききょう/清少納言(ファーストサマーウイカ)が訪ねてきて、亡き皇后・定子の思い出をつづった「枕草子」から一条天皇(塩野瑛久)の関心を奪ったまひろの物語への思いを打ち明ける。

 その後、まひろは物語の次の構想を練り始めるが、道長(柄本佑)から新たな提案を受け…。

 一方、中宮・彰子(見上愛)と親王に対する呪詛(じゅそ)の形跡が見つかり、伊周(三浦翔平)の関与が明らかに。天皇は道長に相談して処分を検討するが…というストーリーだった。

 (以下、ネタバレがあります。ご注意下さい)

 今回、タイトルバック前のききょうの「光る君の物語、読みました。引き込まれました〜」の顔面アップでの一言から、いきなり、まひろとききょうが約4分間の神経戦を展開。

 「あんなことをお一人でじっとりお考えになっていたのかと考えますと、たまげましたわ。まひろ様は誠に根がお暗い」と、最初からファイティングポーズのききょう。「光る君はそばにいたら一言、言ってやりたいような困った男」、「光る君のしつこい嫌らしさなどあきれ果てました」と主人公・光源氏も全面否定した、ききょうに「手厳しいききょう様にそのようにお褒めいただいて、うれしゅうございます」とチクリと返す、まひろ。

 「私はいかなる世となろうとも皇后・定子様の灯火(ともしび)を守り続けて参ります。私の命はそのためにあると思っておりますゆえ」と言い切った、ききょうに「私は帝のお心を捉えるような物語を書きたいと思いました」と言い返した、まひろ。

 「私はまひろ様に腹を立てておりますのよ。源氏の物語を恨んでおりますの」とまで吐き捨ててるように言ったききょうの顔を、まひろも笑顔をかき消して見つめた約4分半の“直接対決”にネットも沸騰。放送中にはX(旧ツイッター)のトレンドワードで「#光る君へ」が1位に急浮上した。

 ネット上には「紫式部VS清少納言のバチバチ、キター! コレこそが見たかった〜!」、「マジで怒る清少納言」、「清少納言の気の強さが怖い」、「紫式部と清少納言の対峙(たいじ)シーンは大河ドラマの歴史に残る ゾクッときた」などの声が集まった。

 大河ドラマ63作目となる同作。吉高は2014年に連続テレビ小説「花子とアン」のヒロインを演じており、朝ドラと大河の両作品の主演は4人目になる。

 脚本は2006年の大河ドラマ「功名が辻」やドラマ「セカンドバージン」「大恋愛〜僕を忘れる君と」「星降る夜に」などを手掛けた大石静氏が担当。大河の中でも数少ない平安時代を舞台に、世界最古の女流作家とも呼ばれる紫式部/まひろ(吉高)の生涯を描く。音楽は冬野ユミ氏、語りはNHKの伊東敏恵アナウンサーが務める。