駒澤大学の深見教授が『トリリオンゲーム』を解説「上場は企業の資金調達の鍵」

駒澤大学経済学部教授の深見泰孝氏が、新しい動画『【起業のイロハ】経済を学んで『トリリオンゲーム』をもっと楽しく読もう#01【漫画さんぽ】』に登場。若手ベンチャー企業家二名が1兆円を稼ぐことを目指すというテーマの漫画『トリリオンゲーム』を、ゼミ生の水戸氏と共に解説した。ゼミ生の水戸氏はベンチャーファイナンスについて研究しており、この漫画のテーマとの親和性が非常に高いとのこと。その点についても詳しく述べた。

深見教授は、証券市場が「投資家にとっては資金運用の場であり、企業にとっては資金調達の場」だという観点から解説を進めた。「企業が上場を目指す理由は、流通市場での株式の売買が可能になることで資金調達が容易になるためです」と説明している。また、上場しない企業の例としてサントリーやYKKを挙げ、それぞれの企業が上場を避ける理由にも触れた。

その後、株式と債権の違いについても深掘り。「株式は返済義務がないが、債権は返済義務があり確定利付きである」と説明。「返済義務がないという意味では、株式の方が当座の資金調達が容易である」との見解を示した。特にベンチャー企業が主に株式発行を選ぶ理由についても詳しく説明している。