セーラー万年筆は、「長刀研ぎエボナイト万年筆 猛虎」を2024年10月5日より世界500本(国内250本、海外250本)限定で発売します。希望小売価格は19万8000円(本体価格18万0000円)。

 

長刀研ぎエボナイト万年筆 猛虎

超大型の21金長刀研ぎペン先を搭載し、重ねたエボナイト材にチラシ細工を施した重厚感のあるエボナイト万年筆「猛虎」は、日本画をモチーフにしたカラーエボナイト材を本体に使用したシリーズの第6弾で、伊藤若冲による「虎図」を採用。若冲による色彩の鮮やかさ、美しい黄色と黒のコントラスト、浮かび上がる虎の雰囲気を幾層にも重ね、複雑に織りなすカラーエボナイト軸にて表現しています。

 

また、シリアルナンバーを刻んだ特別仕様として、同じものが世界中に二つとない製品となっています。

 

伊藤若冲と虎図

 

色鮮やかでリアルな花や鳥などを描いた花鳥画で知られる画家、伊藤若冲。絵画と禅に傾倒し、40歳で家業を弟に譲って画業に専念しました。最初に学んだ狩野派では飽き足らず、元・明の古画と光琳派という和漢の装飾画を研究・模写するかたわら、動植物の写生に努め、特に鶏の絵を得意としました。

 

今回の「虎図」は元・明の古画である李公麟の「猛虎図」の模写をしたもの。原作は、黄土色の絵の具で虎の毛を一本ずつ丁寧に描いていますが、「虎図」は黄土色で下塗りをした上から、墨で細かい線を描き加え、黄と黒のコントラストを原作よりはっきりとさせています。また輪郭には墨を入れることで虎を浮かび上がらせています。模倣でありながらも原作にはない特徴があります。

 

長刀研ぎについて

限られた職人だけが作ることができる究極のオリジナルペン先。ペン先の先端に通常より大きいペンポイントをつけ、長刀の刃型のように長く、角度を滑らかに研ぎ出しています。

 

ペンを寝かせると太い線、立てると細い線が書けるという特徴があり、トメ、ハネ、ハライなどが多い漢字を最も美しく筆記することが可能。また、同じ字幅のスタンダードペン先と比べると太い線を書くことができ、筆圧をかけなくても滑らかな書き心地を実感できるペン先とのこと。字幅は中細(MF)、中字(M)、太字(B) の3 種をラインアップ。

 

エボナイトについて

万年筆のボディに最適な素材といわれているエボナイト材を、一本一本丁寧に削り出し、丹念に磨き上げています。しっとりとした感触の心地良さ、深みのある光沢を楽しめるとのこと。また、三色を重ねたエボナイト材にさらに一色を散りばめ、美しさを際立てているといいます。

 

セーラー万年筆「(長刀研ぎエボナイト万年筆 猛虎」(限定500本)

希望小売価格:19万8000円(本体価格18万0000円)