テレビ朝日系ドラマ『スカイキャッスル』(毎週木曜21:00〜)がこのほどクランクアップを迎えた。最終回は、26日に放送される。

左から木村文乃、比嘉愛未、松下奈緒、高橋メアリージュン=テレビ朝日提供

○■韓国の大ヒットドラマをリメイク『スカイキャッスル』

韓国の大ヒットドラマ『SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜』(18〜19年)を、松下奈緒、木村文乃、比嘉愛未、高橋メアリージュン、小雪という豪華女優陣で日本版リメイクする今作は、世にも優雅な佇まいとは裏腹に燃えたぎる野心、猛烈な見栄とプライド、誰にも言えない秘密を抱えた、美しきセレブ妻たちのドロ沼マウントバトルを描くギラギラでドロドロ=“ギラドロ”サスペンスミステリー。

○■壮絶バトルを繰り広げてきた5人がクランクアップ

さまざまな思惑が渦巻く壮絶バトルを繰り広げ、視聴者をゾクゾクさせてきた松下・木村・比嘉・高橋・小雪。ドラマ内ではずっと封印し続けてきたとびきりの笑顔を浮かべ、撮影最終日を迎えた。ひと足先にオールアップを迎えたのは小雪。ドラマ内では謎多き暗躍を続ける受験コーディネーター・九条彩香を演じた小雪も、松下から花束を渡されると、満面の笑みでハグ。「特殊なドラマではありましたが、(それゆえの)貴重な体験をありがとうございました。楽しかったです」と、声を弾ませた。

数日後、数々のマウントバトル&物騒な事件の場所となった思い出深い浅見家のリビングで、セレブ妻たちを演じた松下・木村・比嘉・高橋がそろってオールアップ。栄華を極める完璧セレブから急転落、秘密の過去がバレ、容赦なき家庭崩壊の危機にもさらされるなど、紗英役を通して乱高下の人生を疑似体験してきた松下は「いろんな意味でチャレンジングなことが多い役柄でしたが、素敵な俳優の皆さんと同じ目線でいろんな演技ができ、私にとって“ひとつの財産”になりました。明日からは、目の奥は笑わずに笑顔になることがない……と思うと寂しくもありますが(笑)、もう何の後悔もない! あとは安心して最終回まで見届けたいです」と、充実感をにじませながら挨拶。その直後には「いえ〜い!」と叫びながら思いきりバンザイし、軽快なダンスでクランクアップの喜び&感謝を表現するなど、最後まで全力で現場を盛り上げた。

紗英とは深い因縁のあるスカイキャッスルの新住民・南沢泉を演じた木村は、「このセットで皆さんと一緒にクランクアップできることがすごくうれしいです。と同時に、作品の登場人物同様にこれから、みんなもそれぞれの道を進んでいくと考えると、切なくなってしまいました。この現場は安定剤みたいな存在で、ずっと楽しくて! ずっとここにいたいなって、心から願う現場でした」と、感慨深げな笑顔で挨拶。

かたや意を決し、モラハラ夫に果敢に立ち向かっていく気高きセレブ妻・二階堂杏子を演じた比嘉は「(夫が息子のために作った勉強部屋の)壁をぶち破るわ、(夫が大切にする)ピラミッドを壊すわ……この役を演じさせていただいたおかげで、新しい自分の一面を見つけることができました(笑)。いろいろ経験させていただき、ありがとうございました!」と、達成感に満ちた笑みを浮かべた。

さらに、周囲に流されがちではあるものの、憎めないチャーミングな夏目美咲を演じた高橋は「皆さんと会うと心から癒やされて、オアシスのような現場でした! たくさん笑顔にならせていただき、いつも幸せでした」とニッコリ。次々と暗雲が立ち込める物語とは一転、撮影現場は最後まで和気あいあいとしていた。



いよいよ、26日には最終回が放送される。未久(田牧そら)を殺したのは誰なのか。そしてついに明かされる九条の正体とは。我が子のためになりふり構わず戦い続けてきたセレブ妻たちとその家族には、どんな未来が待ち受けているのか。

【編集部MEMO】最終回(9月26日放送)あらすじ

山田未久(田牧そら)の落下死亡事件からしばらく時が経ったある日、浅見紗英(松下奈緒)の長女・瑠璃(新井美羽)に疑惑の目を向けていた警察の捜査が一転。突如として“目撃者”が出現し、あろうことか未久と仲の良かった南沢青葉(坂元愛登)が傷害致死容疑で逮捕された。南沢泉(木村文乃)と夫・公平(大谷亮平)は息子の無実を証明するため、一心不乱に奔走。窮地に立たされた隣人のため、紗英と二階堂杏子(比嘉愛未)、夏目美咲(高橋メアリージュン)も一丸となって正体不明の目撃者を探し出し、真相を突き止めようと動き出す。ところがその矢先、暗躍が止まらない闇深き受験コーディネーター・九条彩香(小雪)から「青葉くんを救えば、瑠璃さんにまた嫌疑がかかります」と言われた紗英は、激しい葛藤に駆られてしまう。かたや泉は、紗英が秘密裏に破壊処分していたとはつゆ知らず、真犯人の手がかりが残されていると思われる未久の携帯を探し始める。