スポニチ

写真拡大

 疑惑告発文書問題を巡る知事不信任決議が19日に兵庫県議会で可決され、10日以内の辞職・失職か議会解散を迫られている斎藤元彦知事(46)が24日、ABCテレビ「news おかえり」(月〜金後3・40)にスタジオ生出演。改めて自身の思いや考えを語った。

 スタジオにストライプ模様の黒いスーツに濃紺のネクタイという姿で登場した斎藤知事。まず、ここに来てメディアの取材に応じ始めた理由について聞かれると「まずは今の状況になっていることに対して県民の皆さま、関係者の皆さまにお詫びを申し上げたいと思っています。これまで記者会見であったり、百条委員会もそうですし、いろんな機会で説明させていただきました。それを尽くしてきたつもりではあったんですけど、それでもなかなか自分の考え、思いが県民の皆さまに伝わっていない面もあるんじゃないかということで、貴重な機会をいただいて出演させていただいた」と説明。一番伝えたいこととして「今の状況を招いてしまったことに知事として責任を感じています。責任があると思います」と前置きした上で「ですけど(告発)文書の問題について、いろんな指摘はされていますけど、一つ一つの対応、その時考えられる最善のところでやってきたという思いがあります。それで、この状況になっているじゃないかという指摘もあると思いますが、それもしっかり受け止めつつ、これからもしっかり県政を担っていきたいという思いを伝えさせていただきたい」と語った。

 このタイミングでのメディア出演は選挙に向けたアピールと思われる可能性もあると指摘されると「そこは全くないです。あくまで今回不信任決議が可決して、メディアの皆さんからオファー、出演依頼をいただきました。メディアも含めて、皆さんが斎藤知事の考えを聞きたいというようなことだったので、大変ありがたい機会ですからぜひ出させていただきたいと。これは選挙の目的とかではなくて、自分の思いをできるだけ言葉や表現が足りないこともあるかもしれませんけど自分なりに伝えさせていただきたいと思って出させてもらっています」と自身の考えを示した。

 また、1対1の形式を各メディアに求めている理由については「私も1人ですから、落ち着いた形でやるため」と語り、迫られる決断については「(3連休を終え)心の中ではだいたい固まっている。最終的な結論には至っていない。私にとっても県政にとっても大事な局面だと思っている」と明かした。

 斎藤知事は21日に出演した情報番組内で、29日までに議会解散か辞職・失職のいずれかを選択する必要があるが「自分の思いは固まりつつある」としながら「この連休も含めてしっかり考えたい」とこれまで同様、明言せず。進退を発表する場については「県庁で記者会見」と語っていた。