米メーン州の農場で、建物の壁の中にすみついていたハチの大群が撤去された/WMTW

(CNN)米メーン州にある農場で、建物の壁の中に何十年もすみついていたハチの大群が撤去された。

CNN提携局のWMTWによると、推定4万匹のハチが撤去されたのは同州ウェストブルックの農場。農場はナイトさん一家が1720年から管理していた。

駆除業者のアンドルー・マクドナルドさんはフェイスブックに投稿した動画の中で、「マーシャ・ナイトさんは、自分が幼い少女だったころからミツバチがあの壁の中の空洞にいたと話している」と伝えた。

メーン大学によると、同州には270種を超すハチが生息している。

「この家には60年以上もハチがいた。もっと長かった可能性もある。70年か80年だったかもしれない」。マーシャさんの兄弟のマイケル・ナイトさんはWMTWにそう語った。

マクドナルドさんが9月13日に投稿した動画には、黄色い壁がはがされた内側で、ハチの大群が動き回る様子が映っている。建物の外側からハチが出入りしている動画もある。ハチの大群は先週、この壁から撤去された。

建物は改修する必要があり、ナイトさん一家は壁にすみついたハチを殺さずに巣を救いたいと考えてマクドナルドさんに撤去を依頼したという。

「ハチたちはさまざまな理由から救う価値がある」「薬効もあるし、作物の受粉もしてくれる」とマクドナルドさんは言う。

マクドナルドさんは建物の外にある巣箱にハチを移動させた。20日にフェイスブックに投稿した動画では、ハチは新しい家に慣れつつあると伝えている。

ナイトさん一家は、ハチの巣箱はいずれ農場内の別の場所に移す予定だとWMTWに話している。