23年の歴史に幕を下ろす『きらきらアフロTM』

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「私はあのときが最高潮やった」──。9月26日の放送を最後に23年の歴史に幕を下ろす『きらきらアフロTM』(テレビ東京系)。笑福亭鶴瓶(72)と松嶋尚美(52)が毎回、台本なしで交わすフリートークが人気の番組だった。

【写真】現在52歳の松嶋尚美。美脚全開のハーフパンツ姿。ほか九州で7本のレギュラーを持つ中島知子。人気絶頂時のコンビ写真も

 9月8日、テレビ大阪の新社屋で最終回の収録が行われ、2人は番組開始の当時から現在までの思い出を笑顔で振り返った。かつて制作に携わったスタッフらも集まり、番組終わりには打ち上げも行われたという。

 2001年4月にスタートした当初は大阪で収録され、2003年からテレビ東京系の全国ネットとなり、全盛期には全国32局で放送されていた。しかし、テレビ局関係者は「近年は視聴率に苦戦していた」と語る。冒頭のコメントは松嶋自身の率直な今の心境だった。

「松嶋さんが最高潮と語ったのは、2006年に大阪城ホールを貸し切って1万人を動員した頃だったようです。当時オセロとして活動していて30代前半だった松嶋さんは多くのレギュラー番組を抱え、女優としてもドラマ出演に出演するなど多忙な時間を過ごしていました。

 番組も当初は金曜の深夜0時前後に放送されていましたが、最近はさらに遅くなって深夜2時近くからとなっていていました。視聴率も下がり続け、現在は10局ネットでの放送に減り、番組が追い込まれていました」(テレビ局関係者)

 1993年に松竹芸能養成所に在籍していた松嶋は、同い年の中島知子(53)とお笑いコンビ「オセロ」を結成(2013年に解散)。松嶋と中島の肌の色がコンビ名の由来だった。

 松嶋は2008年にはロックバンド「マーサス・サウンド・マシーン」のボカール・ヒサダトシヒロ(現在の芸名はTOCCO)と結婚し、2011年に長男、2013年に長女を出産している。

『世界の果てまでイッテQ!』『バイキングMORE』『スッキリ!!』など、数多くのレギュラー出演番組を抱え、業界では“バラエティー女王”とも呼ばれていた松嶋だが、23年間出演してきたバラエティー番組『きらきらアフロTM』の終焉(えん)に心配の声が上がっている。

レギュラー番組消滅危機も本人は「気にしていない」

「『きらきら』の終了で、彼女に残ったレギュラーはTBSのショッピング番組です。若い頃は松嶋さんの天然ボケや勘違い発言がウケて、多くの笑いを取ってきましたが、若手女性芸人の台頭もあり、これまでのやり方では厳しくなっていました。芸人として大きな岐路に立たされています」(同前)

 だが、松嶋の今後について、ある芸能事務所関係者は「本人に焦りは感じていない」と、打ち明ける。

「松嶋さんは浪費家ではなく、外出先ではできるだけ安いコインパーキングを探し、自宅では電気代の節約を徹底するほどの倹約家。絶頂期には『ライオン』や『サントリーフーズ』、『任天堂』など、大手企業のCMに出演し、その時のギャラは大事に貯めていたそうです。資産を築き、それを手堅く守っている彼女からすれば焦る必要はまったくないのでしょう。

 実母の介護を機に2年前に引っ越して、現在は都内の高級住宅地にある4LDKで約180平米のマンションで暮らしています。今後は育児と介護をしながら、夫とアーティスト活動に重点を置いた活動をしていくのかもしれません」

 白の松嶋に暗“黒”時代は皆無だった──。