イマネ・ケリフ選手[インスタグラム キャプチャー]

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性別騒動を乗り越え、2024年パリオリンピック(五輪)で金メダルを獲得したイマネ・ケリフ(25、アルジェリア)がミラノのファッションウィークに参加した。

23日(現地時間)、ラ・レプッブリカなど現地メディアによると、ケリフは21日、イタリア・ミラノで開かれたブランド「ボッテガ・ヴェネタ」のファッションショーに招待客として参加した。

ケリフは髪を一つに結んで黄色の上着と黒い革のズボンをマッチして会場に現れた。ケリフを見たファンがサインと写真を要請し、ケリフは微笑みを浮かべながら余裕を持って要請に応じた。一部のファンはケリフに向かって「きれいです」と叫んだりもした。

ケリフはハリウッド女優ジュリアン・ムーア、歌手リアーナの夫でありラッパーのエイサップ・ロッキーなど有名人たちと並んで座ってショーを見守った。

ラ・レプッブリカは「ファンの反応は熱狂的だった」とし「ケリフが五輪スターにふさわしい歓待を受けた」と伝えた。

ケリフはパリ五輪ボクシング女子66キロ級で優勝し、アルジェリア女子ボクシング史上初のメダルを獲得した。しかし、ケリフが「XY染色体」を持っているという主張が提起され、大会中にずっと性別論争に苦しめられた。国際オリンピック委員会(IOC)は、このような主張が具体的な根拠がないだけでなく、パスポートにも女性と記されているとし、出場に問題はないという立場を貫いた。

ケリフはパリ五輪で金メダルを獲得した後の記者会見で、「私は他の女性と同じく女性として生まれ育った。SNSで私に注がれた非難は非常に不当で、人間の尊厳性まで害した」として「すべての人が五輪の精神を守り、他人を中傷してはならない」と話した。