就任1年目で優勝を果たし、胴上げされるソフトバンク・小久保裕紀監督(写真:時事)

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◇プロ野球パ・リーグ ソフトバンク9-4オリックス(23日、京セラドーム)

優勝マジックを「1」としていたソフトバンクはオリックスに9-4で勝利し、4年ぶり20回目のパ・リーグ制覇を達成しました。

この勝利でリーグ優勝を決めたソフトバンクは今季、40勝に届いているチームがない7月7日、両リーグ最速の50勝一番乗りを果たすと、8月7日のロッテ戦に勝利しマジックナンバー「36」が点灯。9月13日のオリックス戦に勝利しマジックを「10」としたソフトバンクはAクラス入りを確実とし、CS進出を決めていました。

優勝決定後、胴上げで8回宙を舞ったソフトバンク・小久保裕紀監督。就任1年目での優勝胴上げに「2月のキャンプからこの日のためにチーム全員でやってきたので。懸命に戦った選手たちに胴上げしてもらえて、本当に最高です」と話しました。

「やっぱり勝って決めたいという思いがあったので、それが実現できてよかったですし。何よりここ、京セラドームで3月29日開幕し、昨年までの覇者・オリックスに対してどれだけ我々が戦えるかというスタートを切った中で、やはり3連覇したオリックスがいたからこそ我々もそこに向かってやれるという。そういうシーズンだったのではないかという風に思います」と、優勝までの道のりを振り返りました。

また、この日4打数3安打の活躍を見せた川村友斗選手については「コーチの方からもいけるという推薦があったので。見事期待に応えてくれましたし、まだ始まったばかりなので、この1年目の経験を糧にしながらもっともっといい選手に成長してほしいなと思います」と、更なる成長にも期待を寄せました。

「やっている我々は常に最悪、最低を想定しながらマネジメントをするのですけど。少しチャレンジャーとしてスタートした中で逃げ切るとか、守りに入るというところもあったので。9月から始まった戦いが非常に長く、しんどく感じましたね」と話すと、続けて「開幕当初、選手たちにはプロとはなんだろうと。替えの利かない選手になることが本当のプロフェッショナルという中で、ここの選手たちが替えの利かない選手になり、集大成の9月を迎え、連敗もありましたけどね。そこから跳ね返したことがプロフェッショナルとしてやった結果だと思います」と、チーム一丸で乗り切ることができたと語りました。

最後は、ファンへ向けて「クライマックスシリーズがありますので明日以降、クライマックスシリーズに向けての戦術に切り替えていきたいなと思うので。今日は楽しんでください!」と、感謝の言葉を伝えました。