米司法省、トランプ氏暗殺未遂の罪で起訴へ フロリダ州で銃所持の容疑者

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Andrew Goudsward

[ウエストパームビーチ(米フロリダ州) 23日 ロイター] - 11月の米大統領選の共和党候補となっているトランプ前大統領がゴルフをしていた米南部フロリダ州のゴルフコースで銃を隠し持っていたとして訴追されたライアン・ラウス容疑者(58)を巡り、米司法省が暗殺未遂罪で起訴する予定であることが分かった。検察側が23日の公判で明らかにした。ラウス容疑者は有罪になった場合に終身刑になる可能性がある。

ラウス容疑者は今月15日の逮捕後、所持していた銃に関する2件の容疑で公判が開かれるまで拘置するようにリオン・マッケイブ判事に命じられた。マッケイブ判事によると、検察側はラウス容疑者が約1カ月間にわたってフロリダ州南部でトランプ氏を「追いかけ回し」、「彼(トランプ氏)を暗殺しようとしたのは明白だ」と検察側は主張している。

紺色のジャンプスーツを着たラウス容疑者は手錠をかけられ、腰ひもをかけられた状態で出廷した。公判中にラウス容疑者の発言はなかった。

検察側によると、ラウス容疑者は数カ月前にトランプ氏を「暗殺する意志」と、暗殺を引き替えにした15万ドルの懸賞金について言及する手紙を書いていた。

ラウス容疑者は生活が苦しい屋根工事業者で、直近ではハワイ州に住んでいた。ロシアに侵攻されたウクライナを支持していることを公言し、ロシアの侵攻に対抗するためにアフガニスタン人を雇うべきだとの風変わりな主張をしていた。

裁判記録によるとラウス容疑者は2002年12月、南部ノースカロライナ州で大量殺りく・破壊兵器を所持していた罪で有罪判決を受けた。10年にも盗品を所持していた罪で有罪判決を受けた。