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23日午後、北海道の礼文島北方の日本の領海上空で、ロシア軍の哨戒機1機が3度にわたって領空を侵犯しました。

防衛省によりますと、23日午後1時3分頃から約1分間、午後3時31分頃から約30秒間、午後3時42分頃から約1分間と3度に渡り、北海道の礼文島北方の日本の領海上空で、ロシアの哨戒機1機が領空を侵犯したということです。

ロシア機による領空侵犯は2019年以来、約6年ぶりで、ロシア機と推定されたものも含めると、去年の10月以来、ほぼ1年ぶりになります。

自衛隊は戦闘機が緊急発進して対応するとともに、3度目の侵犯時に、強い光や熱を放つフレアによる警告を実施しました。

フレアの使用は、無線による警告などよりもより強い警告で、今回、初めて実施されました。

領空侵犯がされた付近では、22日から23日にかけて中国軍とロシア軍の艦艇の共同航行が確認されていて、木原防衛相は、今回の飛行と「関連している可能性も考えられる」と述べました。

林官房長官は、「我が国領空の侵犯は極めて遺憾である」と述べ、ロシア政府に対して、外交ルートで厳重に抗議したことを明らかにしました。