坂本(右)を迎える阿部監督(撮影・中田匡峻)

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 「阪神0−1巨人」(23日、甲子園球場)

 巨人が前日と同じスコアで雪辱。連敗を2で止め優勝マジックを2つ減らして「4」とした。2位・阪神とのゲーム差は2となった。

 苦戦していた阪神・高橋を攻略したのは七回だった。吉川、岡本和の連打で無死一、三塁。ここで、阿部監督はスタメンを外れていた坂本を代打で起用した。

 前夜はスタメンで3度の得点圏で凡退。坂本は2−2と追い込まれながら、高橋から右前に決勝打。采配ズバリの阿部監督は「もう、今日は全員でいこうと思っていた。最後、(坂本を)信じて良かった。昨日悔しい思いしていると思うんで」と、現役時代から苦楽をともにしてきた坂本を思った。

 0−0の展開に、「冷静な顔しつつ、心臓出てくるんじゃないかと思った」と本音も漏らした指揮官。坂本代打の場面については「大城が見えてなさそうだったので」と理由を語り、「修羅場をくぐってきた人を信じて使ってただけなんで。それに応えてくれたんで勝ちがついた」とうなずいた。

 ヒーローインタビューで坂本は「本当に昨日、大事な試合で僕が全然打てなくて負けてしまって。ああいう場面で回してくれたチームメートに感謝の気持ちを持ちながら打席に立ちました」と振り返った。