共和党候補のトランプ前大統領(左)と民主党候補のハリス副大統領/Getty via CNN Newsource

(CNN)CNNが来月23日に米大統領選のテレビ討論会を計画し、民主党候補のハリス副大統領と共和党候補のトランプ前大統領を招待したのに対して、ハリス氏は21日、X(旧ツイッター)上で参加を表明した。一方トランプ氏は同日、開催時期が「遅すぎる」として拒否する構えを示した。

ハリス陣営の責任者は声明で「ハリス氏にはトランプ氏と再度同じステージに立つ用意がある」「トランプ氏も討論会への同意に不都合はないはずだ」と述べた。

ハリス氏自身もXに「2回目の討論会を喜んで受け入れる」「トランプ氏も参加するよう願っている」と書き込んだ。

だがトランプ氏は南部ノースカロライナ州での集会で、「再度討論会を開くには遅すぎるのが問題。投票はすでに始まっている」と語った。

大統領選の候補者同士は、副大統領候補の討論会に続き、10月に最後のテレビ討論会に臨むのが通例となっている。民主党の副大統領候補に指名されたウォルズ・ミネソタ州知事と共和党副大統領候補のバンス上院議員は、来月1日にCBS主催の討論会で論戦を交わす。

トランプ氏は6月にCNNが開いたバイデン大統領との討論会に参加。バイデン氏が撤退した後、後継のハリス氏とは今月10日、ABC主催の討論会で対決していた。

自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「3度目の討論会はない」と投稿した後、記者団の前で先週、「その気になれば」次回の討論会に応じるかもしれないと話していた。

ハリス氏はトランプ氏の投稿を受け、「有権者への義務」として、次回討論会の開催を呼び掛けた。ハリス氏の側近の1人は、トランプ氏の言い分が毎日変わると批判した。