8回無失点と好投した東大・渡辺

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 「東京六大学野球、明大10−0東大」(21日、神宮球場)

 元ロッテ・渡辺俊介氏(現かずさマジック監督)の長男である東大・渡辺向輝投手(3年・海城)がリーグ戦2度目の先発で、8回100球を投じ4安打無失点に抑える快投を見せた。

 父をほうふつとさせるアンダースローから丁寧に制球し明大打線を翻弄(ほんろう)。五回まで三塁すら踏ませなかった。六回には先頭に二塁打を浴び、次打者が送って1死三塁のピンチを招いたが、今秋ドラフト1位候補の宗山塁内野手(4年・広陵)を一ゴロに。最後は4番の杉崎成内野手(4年・東海大菅生)を空振り三振に仕留めた。

 三回の打席ではリーグ戦初安打となる右前打もマーク。リーグ戦初先発だった前回15日の早大戦では2回7失点(自責3)でKOされていただけに見事に雪辱を果たした。

 通算100安打まで残り2本としている明大・宗山に対しては、初回に死球を与えるも、その後は2打数無安打に抑え込んだ。

 しかし、渡辺がマウンドを降りた九回は宗山に先制のソロアーチを浴びるなど、2番手以降が10安打を許して一挙に10失点となった。